私はこれまでたくさんのサイズミスをしてきました。試着をして選んだはずなのに、小さすぎたり大きすぎたり・・・いい靴なのに、サイズのせいで履く気がおきないのはもったいないですよね。
そんな失敗のなかで学んだことをまとめてみました。これから靴を購入される方の助けになればと願っています。
ここに書くことはすべて、私、Ramshirubaの経験則です。サイズ選択は難しく、個人差もあります。一例として捉えていただければ。
記事の最後に私の所有する靴のサイズ感をまとめています。こちらも参考にして頂ければ、有用なデータになるかと思います。
所有靴の詳細なサイズ感はコチラから↓
さて、前回は一覧でご紹介した「所有ブーツのサイズ感」ですが、あの数字だけではどうしても細かい部分が伝わりませんよね。「幅はバッチリだけど小指が当たるんだよなぁ」「甲の部分のフィット感がもうちょと…」などなど。ということで、こ[…]
自分の足のサイズを計測
私の足のサイズを裸足の状態で計測致しました。※2020/3/28にZOZOマットにて再計測しました!超便利です。
足長:255mm 足囲:243mm 足幅98mm
足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm これをJIS規格の表に当てはめてみると
規格番号:JISS5037 規格名称:靴のサイズ
私の場合サイズ25.5、ワイズD~E となります。
私の場合サイズ25.5~26.0、ワイズEEとなります。
海外の靴サイズを知る
日本ではメートル単位が一般的ですが、海外製の靴の場合、インチ単位を使用しています(正しくは靴サイズの表記にはインチはつきません)。
加えてサイズ表記を決定するための手順が非常にややこしく・・・
①踵の1番後ろから4インチ爪先寄りを起点0とし、そこから1/3インチごとに表記を1・・2・・と進めます。
②14の時点で一度1と読み替え、そこからもう一度1/3インチごとに表記を1・・2・・と進めます。
これがUKサイズで、USサイズの場合は起点が1/12インチだけ踵側に寄っています。
・・・って私にはさっぱり理解できません笑
なので、普通は下のような換算表を用います。
日本サイズ | 24.5 | 25.0 | 25.5 | 26.0 | 26.5 | 27.0 | 27.5 | 28.0 | 28.5 | 29.0 |
アメリカ(US) | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 | 10.5 | 11 |
イギリス(UK) | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 | 10.5 |
ただ、この換算表も目安でしかなく、使用される木型やメーカーによって結構変わってきますので要注意ですね。
サイズ選びと捨て寸の関係
靴のサイズを選ぶ際に意識しなくてはいけないのが捨て寸です。捨て寸とは爪先側の余裕のこと。
靴の中の足は、歩行中に前後に移動します。また体重のかかり方で僅かに変形もしますので、捨て寸が無い靴では痛くてまともに歩けません。
スニーカーを選ぶ際には、実測値に1〜1.5cmの捨て寸を考慮し、サイズ表記26.5〜27cmを履きます。つまり、スニーカーの場合、サイズ表記は靴自体の大きさを表記しているわけです。
一方革靴、ブーツの場合、それぞれのラストにより捨て寸はすでに考慮されています。私の場合は基本25.5cm表記のものを履きます。つまり、革靴のサイズ表記は足長そのもののサイズを表しています。
「革靴はスニーカーより1cm小さいものを選びましょう」
という話しはこういった理由からなんです。
UK7 paraboot neuilly
まずは試着を
ただどんな革靴でも25.5cmでジャストというわけではありません。メーカー、ラスト(木型)、形状が違えば全く別物になります。
最初からサイズ選びで失敗しない方法はありません。試着をしたとしても、新品と履きこまれた後の靴とでは、全く違うサイズ感という事もよくあります。
ですが、試着は可能な限りするべきかと。
まず、足入れができないほど小さかったり、逆に羽が閉じきってしまうほど大きかったり・・・そういった極端なサイズミスは除外できます。
また慣れてくると「履きこめばジャストになりそう」とか「このラストは自分には合わないな・・・」など、感覚的に分かることも増えてきます。
では試着の際に気をつけることはどんなことでしょう?
試着の際の注意点
試着に行く際はその靴と合わせる予定の靴下を履きましょう。靴下の厚みはフィット感に大きく影響します。ブーツソックスとスーツ用のソックスではハーフサイズほど違うことも考えられます。
座った状態で靴を履くことになると思いますが、この時かかと部分に隙間ができないようにしましょう。ブーツでしたら軽くヒール部分を床にトントン当てるとフィットさせられます。
靴紐はしっかり結んでください。外羽根の靴の場合、新品状態で羽根が閉じきってしまうのは明らかにサイズが大きいと思われます。
その場で立って、可能なら少し歩いてみましょう。立つことで荷重が足を変形させ、歩くことで足が動いたとき痛みが無いかどうかを確認できます。足の先端が靴に当たっている感覚があればサイズが小さい証拠です。
靴の幅が一番大きくなっているところをポールジョイントと呼びます。この部分がご自身の足と合っていないと、指が「まねき運動」が出来なくなって、歩行に支障をきたします。ここもしっかり意識しましょう。
踵周りについては、靴のヒールカーブが適度に喰いついている状態が理想的です。カポカポと踵が脱げる感覚がある場合はご自身の踵に対しその靴のヒールカップが大きいということ。日本人は欧米人に比べ、踵が小さいといわれています。海外製の靴は特に注意ですね。
また、こういった試着の際には、靴に皺をつけないように気をつけてください。皺が付けば売り物にならなくなりますので・・・
US7.5/D wolverine 1000mile boot
私は比較的タイトフィットが好みなので極端な痛みのない、最小サイズを買うことにしています。全方向から圧を感じ、かつ先端に痛みがない状態がベスト。履きこめば最高のフィット感になります。なかなかそんなラストに出会えませんが・・・
所有ブーツのサイズ感一覧
では私の所有する靴のフィット感を一覧表にしてみます。フィット感は数字で表しています。
ソックスはユニクロのレギュラーソックスを基準にしました。
+3 | 大き過ぎ。履けない。 |
+2 | 大きい。 |
+1 | ゆったりめ。 |
±0 | ジャスト。 |
-1 | タイト。 |
-2 | 小さ過ぎ。履けない。 |
メーカー | モデル名 | ラスト | 所有サイズ | サイズ感 |
Redwing | 9014 Beckman | #8 | US7.5/D | ±0 |
Redwing | 9411 Beckman | #8 | US7.5/D | -1 |
Redwing | 8111 Ironranger | #8 | US8/D | +2 |
Redwing | 9875 Irishsetter | #23 | US7.5/E | +1 |
Redwing | 101 Postman | #210 | US8/D | -1 |
Redwing | 9091 Girard | #210 | US8/D | -1 |
Redwing | 8131 Moctoe | #23 | US7.5/D | -1 |
Wolverine | 1000mailboot | US7.5/D | ±0 | |
Danner | Field | US8/EE | +2 | |
Chippewa | Moctoe | US/8E | +1 | |
ALDEN | 53202 PTB | Modified | US7/D | -1 |
ALDEN | D8826HC CTB | Barrie | US7/D | -2 |
Paraboot | Neuilly | UK7 | ±0 | |
Jalansriwijaya | 98411 SGB | 11120 | UK7/D | -2 |
Jalansriwijaya | 98490 Moctoe | 11120 | UK7.5/D | ±0 |
Trickers | 2508 Malton | 4497S | UK7/Fitting5 | -1 |
Whites boot | 350 BMW | Semi dress | US7.5/D | ±0 |
Dr.martens | 2976 Cheiseaboot | UK8 | +1 | |
Crockett&Jonrs | Coniston | 325 | UK7/E | ±0 |
「-2」表記のものもドレスソックスで履くと問題ありませんし、逆にプラス表記の場合はインソールを入れることもしばしば。
ジャストサイズに出会うのはなかなか難しいものです。足長はジャストでも幅がきつかったり、高さが合わなかったり・・・
ただ、革は履きこめば馴染みます。最高の履き心地に出会えることを祈っています。
それではまた。
さて、前回は一覧でご紹介した「所有ブーツのサイズ感」ですが、あの数字だけではどうしても細かい部分が伝わりませんよね。「幅はバッチリだけど小指が当たるんだよなぁ」「甲の部分のフィット感がもうちょと…」などなど。ということで、こ[…]