ジメジメとした梅雨の季節、ブーツよりも短靴の出番が増えてきました。
…そんな風潮を打ち破るような会心の一手を!大好きなRedwingの箱に入れられて、憧れのブーツが到着しました。
「Redwing9091 ジラードブーツ」
すでに廃盤となっていて入手も諦めかけていたんですが、Webで奇跡的にマイサイズの未使用品を発見。大興奮のうちにポチっと…
届くまでは妻からの文句にも耐えながら、何とか今日を迎えられました笑
今回はコチラのブーツのファーストインプレッションを中心にご紹介します。
ジラードブーツは最強のクラシックドレス!
私が惹かれたのはこの上品なモックトゥ。アイリッシュセッターと違ってシュッとしています。
ジラードブーツのモカシン縫いは「ワンピースモック」という、1枚革のヴァンプにモカの意匠が造られたもので、ワーク系のモカシン縫いとは全く別モノなんです。
トゥ全体も高さが無いのでよりドレッシーに感じます。
これがアッパーのフェザーストーンレザーのツヤ感とマッチして、最早レッドウィング製のドレスブーツと言い切っても問題ないかと。
横から見ても特徴的ないくつかのディティールが。
クラシックな9アイレットとロー引きの平紐が印象的です。アイレットの色もアッパーのステッチも黒なので引き締まって見えますね。美しい横顔。
内側にはレザーライニングが全体に貼られていて、さながら高級靴のようですね。
ワークブーツの雄であるRedwingが思いっきりドレスブーツに挑戦してる感じ。履いてみるのが楽しみで仕方ありません。
ソールは「グロコード・ソール」
コード(紐)の切れ端をラバーに混ぜて成型し滑りを防いだ、1920年代の復刻です。
現在は多くのモデルでも採用されていますが、私自身は初体験のソール。かなり頑丈だとも聞いていますので期待大ですね。
ベックマンと比較してみました
ジラードブーツと同じクラシックドレスにカテゴライズされているベックマンは、私を含めファンの多いベストセラーモデルです。
アッパーに採用されているレザーはフェザーストーン、シューレースはロー引きの平紐と、共通点が多い2つのモデルを比較してみます。
まずは真上から。
ジラードブーツの木型はレッドウィングの中で最もドレッシーとされる「#210」。対してベックマンは万能木型の「#8」です。
こうしてみるとベックマンが丸っこく見えますね。#8がやや内振りなのは以外な発見です。
ジラードブーツはポインテッドトゥに近く、ドレッシーさはコチラが上でしょうか。
次に履き口に注目。
ベックマンは黒の革でパイピング処理がされてワークブーツの香りが漂いますが、ジラードブーツはシューステイ付近まで折り返し処理。ドレスシューズに採用されることが多い意匠です。
ベックマンはパイピング処理以外のところは切りっぱなし。並べてみるとワイルドな印象です。
最後は横顔で比較。
ジラードブーツはヒールカウンターのステッチも無く、ソールのレザー部分も黒く着色されて、落ち着いた雰囲気。
トゥはベックマンと比較してもかなり低めで、トゥスプリングも小さいのでドレッシーに見えますね。
あとレースステイからトップラインにかけて、ベックマンは角のあるデザインなのが、ジラードブーツは丸みのある仕上げ。末端が折返し処理されているためなんでしょうが、かなり印象に違いを生んでいます。
こうして見るとドレッシーな印象が強かったベックマンでも、かなりワークブーツらしさを残しているように感じます。逆に言えばそれだけジラードブーツがドレス色を強調したブーツだという事でしょうか。
ジラードブーツのサイズ感
私の足の実測は、足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm。
ジラードブーツの木型はポストマンシューズなどで採用されている「#210」。今回はUS8Dを選択しました。
手持ちのポストマンと同サイズ、ベックマンよりハーフサイズアップです。
…
「あれ?めちゃくちゃキツイんですけど…」
これは正直焦りました。履き込んだベックマンがUS7.5で余裕あり、ポストマンがUS8で少し大きいぐらいだったんで舐めてましたね…
内側に貼られたレザーライニングにポストマンには無かった内側のヒールの補強。これが踵に刺さるのなんの。
結局薄いスーツ用の靴下に変更して無事足入れ完了。
フェザーストーンの艶とワンピースモックの上品さ。ジャストサイズで履いたジラードブーツは思った通りめちゃくちゃ美しいです。
足入れには苦労しましたが、まぁドレスブーツとして履くつもりだったのでスーツ用の靴下で良しとしましょう。そのうち馴染むでしょうし。
ただ、このシューレース。9アイレットにロー引き平紐はとんでもなくメンドクサイんですよね笑
細目の丸紐に交換も視野に入れないと、このまま履かなくなりそうな予感がプンプンします笑
まとめと着画
そもそもドレッシーなモックトゥを探していたここ数か月。パラブーツのボーリューや、オールデンのタンカーブーツなんかも頭をよぎったんですが、大好きなレッドウィングにして大正解でした。
ワークブーツメーカーとして培った堅牢さにここまでドレッシーなディティール。つくづく、これだけ素晴らしいブーツが廃盤になってしまったのは寂しい限りです。
そういえばワイルドな傑作「ハンツマン」も同時期に販売されていましたね。この頃のレッドウィングが私の好みにドンピシャなのかもしれません。
という事で次はハンツマン狙い…いやいや、これ以上はさすがに怒られるぐらいで済まなそう笑
最後は着画。テンション上がって枚数多めです。リジッドジーンズによく合う!
それではまた。
with A.P.C / Petitstanderd
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