私がブーツを履くとどれもつま先から削れるという心霊現象が起こります。
・・・怖いですねぇ。
ミッドソールまで到達する前に修理へ出す必要がありますが、まだまだ他の部分はたっぷり厚みがあるのに、この状態で一々オールソールしてたらお金がかかって仕方ありません。
・どうしたらバランスよくソールが摩耗していくのか?
・今後のつま先補強・修理をどうするか?
ちょうど先日2足のつま先を補強・修理が完了したので、このタイミングで少し考えてみようかなと。
お気に入りの靴たちと長く付き合うためには経済性も大切ですから。今回は結構真面目に悩み中。
どうしてつま先ばかり摩耗するの?
この「つま先から減っていく」パターン。少し調べてみると原因は色々あるみたいです。少なくても心霊現象ではなさそう。ホッ。
①靴のノーズ部分が長い
レッドウィングやホワイツなんかのワークブーツが主力の私。ノーズは短い方かと。これは違うかな。
②ヒールが高い
女性がハイヒールを履いている場合に多いみたいです。はい、ゴリゴリのおっさんである私には無関係。
③靴の返りが悪い
靴は新品から何度か履いているうちに、つま先部分が上側に反るようにクセづきます。硬いダブルソールのように返りが悪い(屈曲性が小さい)靴はなかなか苦労するようです。
③姿勢が悪い(猫背)
・・・もう絶対これやん。心当たり有り過ぎです。
④歩幅が狭い。せかせか歩く。
・・・ドキッ!!これも心当たりが…通勤時なんかは完全に小走りになってますね。心に余裕のないせっかち君なんですよ。まぁ生粋の大阪人ですから(←言い訳)
歩き方を改善しよう!
さて原因はほぼ特定。後は正しい歩き方で・・・って、こんな感じ。
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・・・いや、すみません。冗談です。
①視線は遠くへ向け、あごを少し引く。頭が上に吊り上げられているイメージで
②歩幅は気持ち広めにとること
③着地は踵から。そのまま重心を「足の外側→小指の付け根→親指の付け根→親指で踏み込む」ように移動させる
④蹴りだした足の膝はしっかり伸ばす
ウォーキング運動の基本はこんなところでしょうか。まぁ一つ一つはそんなに難しい事ではないんです。ただもう何十年も体に染みついた歩き方ですから、急にそんなこと言われてもねぇ…
ちょっと歩いてみたら、なんかロボットみたいになるわ、ちょっと気を抜くと元の歩き方に戻るわ、変に疲れるわ…
うん。一番大事なのは「心の余裕」
時間が無いとどうしても前傾姿勢のいつもの歩き方になってしまいます。という事は、結局これまでより5分早起きするのが一番効果ありそうです笑
すでに削れてしまったトゥ・・・補修ってどうするの?
ヒールの修理はよくありますが、つま先の修理はどうなんでしょうか。これからもまだまだすり減ることを考えると不安で夜も眠れません。
ソール自体を交換せずに安価に補修ができないものか…
調べてみれば結構色々ありそうですね。
多分1番安いのは「シューグー」を使ったDIYでの補修。
作業自体も楽しそうで一度はやってみたいと思う反面、カッコよく仕上がっているのを見たことがありません。
シューグー以外でもDIY系での補修はどうしても素人感が出てしまうものが多く、長くお気に入りとして履くにはちょっと。
見た目を綺麗に…と考えるとやはりお店にお願いするのが間違いなさそうです。
1)つま先のみの補修
引用:https://www.minit.co.jp/service/shoe_repair/shop/
レザーソールだとごく一般的に認知されている修理です。
レザーで補修すると補修跡も目立ちませんし、耐久性の高いラバーのチップを取り付けることもできて、お値段は¥2,000~¥3,000程度とお手ごろ。
ただ、私の場合はほとんどがワークブーツ。ラバーソールでも同様の修理ができるのか、少々不安。あまり見かけませんし。
ということで早速某大手修理チェーン店に確認!
「基本的には対応可能です。ただし継ぎ跡が目立つ可能性もあるので、ソールの形状や状態を見て判断させていただきたい」とのこと。
特にラグソールのような凹凸は再現できないのでオススメしないとも仰ってました。
逆にダイナイトソールのようにドレッシーなソールだと問題なさそうですね。いやはや、ちょっと安心しました。
2)ハーフソール交換
ベックマンのように前半分が分かれているソールの場合、その前側、ハーフソールのみの交換が可能です。
お店や使用する素材にもよりますが、大体¥10,000前後と結構お高め。
こちらは愛靴のベックマン9014。もうすぐ先端の削れがレザー部分に到達しそうな勢いです。
というわけでコチラに持ち込みました。
Redwingルクアイーレ店。
実は現在旧ベックマンのハーフソール交換は¥5000でやってくれます。ウレタンの加水分解への対応とのこと。これこそ渡りに船!ありがたや~。
納期も最初は2か月と言われていたものの、結局約1ヵ月で完了。
ジャン!無事、綺麗になって帰ってきました。
純正修理ということで仕上がりは完璧。後期ベックマンの94XXシリーズと同じVibram。加水分解の心配もなくなって益々出番が増えそうです。
ただ…正規の¥10,000なら交換はしてなかったかなぁ…だってオールソールならカスタムも楽しめて¥15,000~¥20,000程度ですから。比べるとさすがにコスパがちょっと。
削れる前に何とかしたい…補強のあれこれ
ラバーと比べると耐久性に劣るレザーソール。所有数は少ないものの、私が履くと一瞬でトゥが削れきってしまう予感。
この場合、毎回補修するよりも、削らない為の「補強」の方が経済的です。
1)ハーフラバーの貼付
ウルヴァリンの1000マイルブーツは、廃版となったベックマンに対抗しうる存在です。
ただソールはシングルレザーなので、購入時から耐久性が心配でした。まぁその分返りは良く、軽いというメリットもあるんですが。
そこで貼り付けたのはこの薄いハーフラバー。革底の持つセクシーさは無くなってしまうのですが、¥2,000ほどで補強できますし、路面が濡れていても滑る心配はなくなります。
正面から見ればほとんど目立たないので雰囲気も変わりません。
ラバーが劣化すれば張り替えれば済みますし、もっとも経済的な補強でしょうね。
2)トゥスチールの取り付け
ドレッシーに履きたい靴の場合、全面にラバーを貼ってしまうと雰囲気を損ねると感じることも。そんな時はトゥ・スチールの出番。
様々な形状があって、材質も真鍮や鉄から選べますが、どれもトゥの削れを防止するのに特化したアイテムです。
昨年に勢いで購入したオールデンPTB。
この雰囲気を壊さないようトゥ・スチールで補強しました。ご覧の通り正面からみれば全然分かりません。
裏面。はいカッコ良い~。
と、見た目は100点なんですが、何といっても弱点は滑りやすさ。ラバーとは違いグリップ力は皆無なのでツルっとした床だと結構滑ります。
あと、取り付け費用が約¥5,000とちょっと高額なんですよね。
ただこの雰囲気が欲しかったので後悔はありません。これでようやく外でも履く気になりそうです。
まとめ
そもそもソールは消耗品ですし、削れたら補修もできるので、神経質になり過ぎるのはよくありませんね。
まぁ健康のためにも正しい姿勢は心がけるとして、気楽に履いてあげようと思っています。
そのうえで、修理は早めに。美しいエイジングを楽しめたら良いかなぁ…
それではまた。