【おすすめの革クリーナーとは】定番のクリーナー4種類を徹底比較!

ブーツラバーの私にとって革のクリーニングは当たり前のように繰り返すルーチンワークです。

ブラッシングからクリーナーの塗布、蒸しタオル拭き。ときには丸洗いをすることも。

ただ、どのクリーニングがどれだけ効果があるのか、これまではっきりと意識したことはありません。

中でも各社から販売されている「クリーナー」や「リムーバー」は宣伝文句が先行して、もはやどれを購入すれば良いかわからないほど。

今回は私が使っている4種類のクリーナーの効果を検証、シーン別のオススメクリーナーを紹介したいと思います。

 

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汚れの種類って?

まずは靴につきやすい汚れの種類を簡単に説明します。

水溶性の汚れ

コーヒーやジュース、汗などの水に溶ける性質の汚れです。一番身近な汚れではないでしょうか?

雨シミ、汗汚れによる塩拭きなどもよく聞く靴トラブルですね。

油溶性の汚れ

いわゆる油汚れですね。車のオイルなどの鉱物油、マヨネーズなどの食用油など、シミになったら除去するのが難しいイメージの汚れです。

不溶性の汚れ

水にも油にも溶けない汚れ、固形汚れです。

砂ホコリや泥、煤など、大気中のチリが主な原因。靴なので砂や土で汚れる事はよくある光景です。

基本的にはブラッシングで落とします。

古い靴クリーム

一番気になるのが古いクリームの残渣。

クリームには艶出しメインの油性と栄養補給メインの乳化性の2種類があります。

メンテナンスの度に古いクリームを落として新しいクリームを入れますが、一体どれだけきれいに落とせているのか今回はしっかり検証したいですね。

 

ヌメ革で検証開始!

汚れの落ち具合と革のシミが確認しやすいように、ヌメ革を準備。4種類の汚れをつけて検証していきます。

写真上から

①コーヒーのシミ(水溶性の汚れ)

②オリーブオイルのシミ(油溶性の汚れ)

③クレム1925(油性クリーム)

④クレムコードバンクリーム(乳化性クリーム)

不溶性の土汚れはブラッシングで落としましょう、ということで今回は無しで笑

 

使用するクリーナーの紹介

今回使用する4種類のクリーナー。それぞれ別の目的で購入したものの、どれが良いのかよくわからん!というのがこの記事を書いたきっかけでもあります。

写真左から一つずつ特徴を紹介します。

● M.MOWBRAY ステインリムーバー

泣く子も黙る大定番です。軟水をベースに作られた水性の皮革に優しい洗浄剤。私はもっぱらこればかり使っています。

さっぱりとした使用感と、圧倒的な安心感。洗浄力はどうなんでしょう。

● BootBlack ツーフェイスプラスローション

コロンブスの上級ライン、ブートブラックのクリーナーです。

油性汚れを落とす上層と、水性汚れを落とす下層に分かれており、使用時は2層を混ぜ合わせます。油性や水性の区別ができない汚れもしっかり落とすとのこと。

さらにモイスチャー効果をプラスされた高級品です。洗浄力が強いとのうわさもあって期待大です。

●M.MOWBRAY クリームエッセンシャル

表面についた汚れを落とすと同時に、革に潤いと栄養を与えながら自然なツヤが出るという一石二鳥クリーナー。天然油脂が主成分です。

水分に弱いコードバン用に購入。その実力はいかに。

●LEXOL  レザークリーナー

丸洗い用に購入したクリーナー。サドルソープのように泡立てて使用します。

サドルソープはアルカリ性で、革にダメージがありそうだったのでこちらにしました。これまで何回も使用していますが果たして効果は・・・

 

クリーナーで汚れ落とし、結果は?

さて、4種類のクリーナーの実力を見ていきましょう。結果発表タイムです。

● M.MOWBRAY ステインリムーバー

まずは基準になるであろうステインリムーバーです。

コーヒーのシミはそこそこ落ちていますが、油シミはやはり厳しいですね。

意外だったのは靴クリームの落ち方。落ちにくいとされる油性のクレム1925も綺麗になっています

定番になるにはそれだけの理由があるってことですね。

● BootBlack ツーフェイスプラスローション

M.MOWBRAYのステインリムーバーと大差ない印象です。正直もっときれいになると思っていましたが・・・

もちろん靴クリームは油性・乳化性ともきれいに落ちていますが、ヌメ革という事もあってかクリーナーによるシミが結構残りました

期待していた油汚れに対しても特段強いように思えませんね。ワックスを試せばステインリムーバーとの違いが出たのかもしれませんが。

●M.MOWBRAY クリームエッセンシャル

革へのダメージに対して最もケアされているクリームエッセンシャル。やはり洗浄力は弱めのようです。油性クリームはほぼほぼそのまま。

とはいえ乳化性クリームはかなり除去できていますし、コーヒーのシミにも効果がありそう。

何よりシミになりやすいヌメ革に対してでも、クリーナーによるシミがほとんど無いというのは驚きです。

●LEXOL  レザークリーナー

こちらは全体を濡らして丸洗いしました。

うーん・・・油性クリームが全く落ちていません。乳化性クリームもほとんどそのまま残っていますし。

これまでの丸洗いしたあとのスッキリ感は何だったんでしょうか?謎です。

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蒸しタオルでの拭き取りに効果は?

さて一通りのクリーニングが終わりましたが、私の中では定番になっている「蒸しタオル拭き」にどのくらい効果があるのか、この機会に試してみることに。

4つのクリーナーを使用した後、それぞれを蒸しタオル拭きして乾燥させました。結果は・・・

ハイ。まったく効果なしですっ笑

ヌメ革ではなくオイルドレザーなら違った結果になったかも。そういうことにしておきます。

 

オイルドレザーブーツで追試!

私が大好きなワークブーツの多くはオイルドレザーが採用されています。クリーナーの良し悪しは実際の使用環境に近い状態で判断しないといけませんね。

ヌメ革では本来の実力が発揮できないのかもしれない「BootBlack ツーフェイスプラスローション」。定番の「M.MOWBRAY ステインリムーバー」をブーツのクリーニングで比較してみます。

ちょっと見えにくいですが、上から乳化性クリーム(バーガンディ)、油性クリーム(コニャック)、油性ワックス(黒)を塗りました。

まずはツーフェイスプラスローション。

ウェスにとって擦っていきます。

どの種類のクリームも綺麗に落ちました。ただレザーへのダメージもあったようで擦った個所が白っぽく色落ちしています。

この程度ならオイルアップで十分復活できますが、繊細なレザーでは少し気を付けたほうがよさそうです。

比較用としてステインリムーバーでも同じようにクリーニング。

スッキリすっぴんです。以外だったのが油性ワックスも綺麗に落ちていること。

全体的にも白っぽくなるような事も無く、質感がややマットになったぐらいで見た目にダメージは感じられません。

レザーへのダメージが少ない上に、クリームの除去力はしっかりと保持。素晴らしいバランスです。

やっぱりここでもM.MOWBRAY ステインリムーバー」に軍配が上がりますね。

 

それぞれのクリーナーの使い分け

今回の検証で1番評価が高かったのは「M.MOWBRAY ステインリムーバー」

改めて定番たる実力を見せつけてくれました。革にも優しいので普段使いにもバッチリですし、値段も手ごろ。私の中でレギュラーの座はしばらく安泰そうです。

 

M.MOWBRAY クリームエッセンシャル」は淡い色のレザーに使えそうです。洗浄力は弱めですが、水溶性の汚れはシミにならずに落としてくれそう。

靴クリームの除去は厳しそうですが、レザーのソファやカバンなど靴以外にも安心して使用できそうです。

 

逆に「BootBlack ツーフェイスプラスローション」は少々期待外れ。評判が良かっただけに目に見える違いを感じたかったところです。

洗浄力はステインリムーバーと大差ないように感じましたが、レザーへのダメージは結構ありそうで、場面を限定して使用する必要がありますね。

 

問題は「LEXOL  レザークリーナー」、よ~く見ると靴クリームの跡が小さくなったようにも見えますが・・・

丸洗いのときのスッキリ感担当ということで。どっちにしろ普段使いには向かないクリーナーです。

 

まとめ

常に地面に接する靴は汚れて当たり前なんですが、そのままにしておくと様々なトラブルの要因になります。

検証の結果、これからも私の定番は「M.MOWBRAY ステインリムーバー」になりそうです笑

ただ、今回紹介したクリーナーはそもそも一定の評価があるものばかり。それぞれの特色を生かしてきれいな状態を維持できるようにしたいですね。

少しでもクリーナー選びの参考になれば幸いです。それではまた。

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