もともと海外での人気が高く、様々なバリエーションが発売されているアイアンレンジ。
アイリッシュセッター、ベックマンに並ぶ、レッドウィングの看板になりつつあります。最近はSNSでもよく目にするようになってきました。
いまでは多くのブーツを履くようになった私ですが、実はこのアイアンレンジが私にとって初レッドウィング。
男らしい魅力たっぷりのこのブーツを、私物のエイジングを中心にレビューしていきます。
アイアンレンジのディテールと経年変化
炭坑夫の足元を支えたブーツをイメージし製作されたアイアンレンジ。無骨な顔立ちです。初登場は2008年、意外にも日本企画としてスタートしています。
当時、ベックマンとどちらにするか迷いに迷って、ネットで画像を漁りまくってました。決め手になったのは海外の方が履かれていたボロボロになった写真。なんともいえない男らしい雰囲気にやられました。
購入から4年。お気に入り過ぎてガシガシ履くのもためらわれますし、更に週末履きな上、過保護なもんで…
エイジングはまだまだですね。で、結局ベックマンも購入することになるんですが、それはまた別の機会に。
アイアンレンジ最大の特長はキャップトゥ。爪先の革を二重にして足先を保護するクラシックな仕様です。
スチールトゥが登場するまでは、こういった構造で足先を守るブーツは多かったようで、靴自体がとても高価だった時代はキャップ部分を交換して使うこともあったとか。
ハトメの上部3箇所は靴紐を引っ掛けて固定するいわゆるクイックシューレース仕様です。
履き脱ぎのし易さは格段に上がります。ただ金具の裏側がタンに当たるためキズだらけに…
私の場合はまだまだ大丈夫そうですが、酷くなるとここから切れる事もあるようです。
アンバーハーネスレザーの質感
現在は多種多様のレザーを使用したアイアンレンジが存在しますが私のは「ド直球アイアンレンジ8111」、アンバーハーネスレザーです。
オイル分をたっぷり含んだプルアップレザー。指で押すと内部の油分が逃げて色味が薄くなります。
赤みのある茶色はモロ私好みです。
履き込むとシワに寄ったオイル分が黒く変色し更に無骨な表情になっていきます。
比較的エイジングで表情が出やすいといわれていますが、過保護主義の私のアイアンレンジも少しずつエイジングが進んでいるようです。
ゴツい見た目ですが革質は柔らかく履きやすいです。とはいえそこはレッドウィング、シューツリーを入れなくても形が崩れない強さもあります。
メンテナンスはアニリンカーフクリームで。私の場合、オイルドレザーでも靴クリームを使ってケアしています。オイルのみで仕上げるマットな質感より、少し艶があるほうが好みなんですよね。このあたりはまたお手入れ記事でまとめようかと思っています。
お手入れ記事更新しました↓
暖かい日が多くなってきました。季節はすでに春から初夏に移ろうとしています。こんな時期にブーツを手入れするのはどうかとも思いますが、外出の自粛が続く毎日。暇には勝てません笑今回のターゲットはレッドウィング8111、アイアンレンジです。[…]
ニトリルコルクソールについて
現行のものはビブラムソールらしいのですがこちらはニトリルコルクソールです。
耐油性に優れているといわれますが、普段の生活でその恩恵を感じる事はまずありませんね笑
少し重いソールで、固さもあります。さらに滑りやすいような気も…
ソールについてはいい話をしてませんが、改めて思い返すとそう思う程度です。特別歩きにくいようには感じてません。
逆にこの重さが特別なブーツを履いている気持ちにもなります。ブーツ好きあるあるでしょうか笑
並行輸入品のデメリット
もう一つの特徴的なデティールがバックステイ。
多くのレッドウィングは内部にヒールカップがあって補強されているものが多いんですが、アイアンレンジは逆。外側に別革をあてて補強されたワイルドな仕様。
写真を撮って気づきましたがこれ・・・左右で明らかにハイトが違いますよね。
更にコバのステッチもこんな感じ。かなり幅が違うような・・・
なんともアメリカンな仕事ぶり。
逆に言うとレッドウィングジャパンの検品レベルはそれだけ高いという事なのかもしれません。
まぁ履いてしまえば気にならない(気にしない)ので。
気になる人はレッドウィングジャパンの正規ルートで買いましょう笑
アイアンレンジ 8111のサイズ感について
アイアンレンジ8111に使用されているラストは#8。ベックマンや他のラウンドトゥのブーツと同じ、お馴染みの木型。
こちらはUS8/Dです。
私の足のサイズは 足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm。
初めてのレッドウィングブーツで、試着までしに行ったんですが、足がどこにも当たらないように大きめを買いました。経験の無い当時はルーズフィットを当たり前に感じていました。
馴染んでしまった今ではインソール無しではかなり余裕があるサイズに…いい勉強になりました。それでも踵が浮くような事はありませんが、おそらくUS7.5くらいがジャストかと。
サイズが大きい靴はヴァンプのシワも深くなりがちですが、そのせいか長時間履くと爪先に被せられた革が親指の付根に噛みつきます。こればっかりは我慢ですね…
まとめ
いまや説明の必要もない人気ブーツとなりましたが、間違いなく良いブーツです!
別仕様のアイアンレンジを買ってもいいくらい気に入ってます。めちゃくちゃ丈夫でエイジングもバッチリ楽しめますし。
ただ適正サイズは大事。
これが今回の結論。
うん。適正サイズは大事。
最後は着画です。ではまた。
すっかりブーツが活躍する気温になってきましたね。同時に私の中で秋は毎年1回のブーツメンテの季節でもありまして…ブーツ好きなら分かってくれると思いますが、履くのと同じくらい「メンテは楽しい時間」なんですよね~。で、今回はコチラ[…]