ここ数日はすっかり暖かくなって、なんとなく短靴を履きたい日が多くなってきました。あいかわらずの靴欲には困ったもんです。
という事で、またまたまた購入しちゃいました笑
「Jalan Sriwijaya/ジャランスリワヤ Uチップ98490」
大人な雰囲気のUチップ。ボルドーの色味まで完璧に私好みです。
今回のエントリーはコチラの革靴。お手入れやサイズ感などなど、楽しみながらご紹介できれば。
コスパに定評「ジャランスリワヤ」とは
「レイマー」や「スコッチグレイン」などと共にに高コスパ革靴として必ず名前が挙がる「ジャランスリワヤ」。私自身、このメーカーの靴を購入するのは2足目です。
恐るべきコストパフォーマンスで日本の革靴界を一気にのし上がったジャランスリワヤ。レザーといえば欧米という私見を打ち破った、インドネシアのシューメーカーです。たくさんのラインナップから、私が所有するサイドゴアブーツ98411をご紹介します[…]
靴作りのイメージが少ないインドネシアのシューメーカーですが、どの靴も質実剛健、イギリス靴のような雰囲気をまとっています。
新品で3万円台という値段ながら革はフランスの名タンナー「デュプイ社」のもの。
さらに、一般的に「9分仕立て」と言われる、注文靴に近い、手縫いと機械を織り交ぜた製法を採用するなど、その造りは完全な本格派。
日本ではインドネシアからの革製品輸入に関税がかからない事が、高コスパの最大の要因になっているようです。
まずはディティールと状態を確認
今回もフリマアプリで購入した中古品です。
レッドウィングの8875が履きたかったんですが、私がアイリッシュセッターを履くとボリュームがありすぎて子供っぽくなってしまうんですよね。だけどやっぱり茶系のUチップは欲しい…
で見つけたのがこの靴。
美品とはいえ、まずは内側とソールをしっかりアルコール除菌して室内に持ち込みました。
美しいスムースレザーとやや長めのノーズ。スーツでも問題なさそうな雰囲気です。
Uチップは真ん中から先端に向けてステッチの入ったスプリットトゥ。これもフォーマルな印象を強めていますね。
アウトソールは安定のダイナイト。
雨の日も安心のラバーですが、薄目でレザーソールのようなフォーマルさ。ちょっと減りやすいのが玉に瑕ですが。
横顔はこんな感じ。
数年前なら少しオヤジ臭いかな…と敬遠していたスタイルなんですが、年齢を重ねてこの雰囲気が大人っぽいと、ポジティブに捉えられるようになってきました。
レッドウィングのUチップと比較!
もともとの購入候補、アイリッシュセッターと表情を比較してみましょう。
そもそもドレスシューズとワークブーツなんで全く別物なんですが…
つま先の形状とか、Uチップの角度なんかは明らかにレッドウィングの丸さが分かると思います。履く人が履くとこの丸み、ボリュームがめちゃくちゃカッコいいんですよね。
一方、ジャランのこの端正さ。ジーンズしか履かない私に合わせられるか、少々不安になるほどスマートです笑
横からの表情もこの違い。
ソールの厚みにもかなり差がありますね。アメカジに合わせるなら断然レッドウィングなんですが、もう少しきれいに履くなら…とこの靴を選びました。
カジュアル感をだすなら、オールソールで厚めのビブラムソールにするのも良さそう…なんて妄想が膨らみます。
真正面から見るとトゥの高さに大きな違いがあるのがよくわかります。
実はこれが私がジャランを選んだ理由の一つ。私が履くとどうしてもアイリッシュセッターが野暮ったくなってしまうんですよね。
これだけスマートなラストなら苦手なUチップでも子供っぽくならず、上手く合わせられるかなと。
まずはメンテナンスを
いつものように履き始める前の仲良くなる儀式、プレメンテです。
何回も当ブログで紹介しているので写真は割愛(…めんどくさいわけではないですよ)
靴紐をほどいて、ステインリムーバーでしっかりとクリーニング。
前オーナーは色付きのクリームを使っていなかったようで、ウエスにほとんど色移りもなく、無事終了。
デリケートクリームと無色のクレムでケアしました。安心感のある定番セットですがドレスシューズにピッタリの透明感のある艶。
やっぱりワークブーツとは革質が違いますね。肌理の細かい革で繊細な印象。逆に言えば、キズがカッコいいアジになるってことはなさそう。
というわけで…
トゥを守るためにワックスを投入。お馴染みの「KIWI ParadeGloss」です。
最近はちょこちょこワックスを使うことがあって、別のメーカーも試してみたいような。
とりあえずベース作りにたっぷりと塗りつけました。で数十分乾燥。
最近知ったヤギ毛のブラシを使ったベースの整地を。
ワックスが薄かった部分もあって、プラス2回ほど上塗りして乾燥させました。
あとは水で湿らせたネル生地のウエスと少量のワックスで、数回磨き込んでいくと…
みりみるつま先が輝いてきました。
鏡面までするとジーンズに合わなくなりそうだったのでほどほどに。
うんうん。上品な仕上がり。
靴紐を通して、完成です!
ワックスを使うと靴の輪郭がはっきりするのと、艶のメリハリがつくことで良い表情が出るような気がします。
ワークブーツのエイジングとは真逆ですが、こういう美しさも大好きですね。
サイズ感は?緊張の足入れ…
ジャランスリワヤはUKサイズで表記されています。
ちなみに私の足の実測は、足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm。
トリッカーズやパラブーツがUK7でジャストな私の足ですが、今回選んだのはUK7.5です。
実は1足目のサイドゴアブーツはUK7を購入したんですが、いまだにめちゃくちゃタイトでして(当時試着までしたんですが…)。
その反省を生かし、今回はハーフサイズアップしました。前回とはラストも違うので緩くならないか、ビビりながらの足入れ。
おおう。ジャストフィット!!!
ラスト「16088」はポールジョイントが緩めで、そこから一気に絞り込む、セクシーな木型。ちょっときれい目過ぎる気がしないでもないですが。
ヒールカップは小さめで、これは日本人の足に合うんじゃないでしょうか。で、早速室内を散歩。
一番心配していたくるぶしの当たりも無いですし、素晴らしい履き心地です。
正面からの見た目は思っていた以上にカッコいい!
野暮ったさを感じさせない、ドレッシーなフォルムですが、決してキメ過ぎにもならない絶妙なライン。
とりあえず、ジーンズとも難なく合わせられそうでほっとしました。
まとめ
コスパの良い革靴といわれるジャランスリワヤ。他メーカーのドレスシューズは持っていないので比較はできませんが、個人的には素晴らしい靴だと思っています。
ワークブーツ系とは一線を画す革質と丁寧な縫製。今回のテーマ、「Uチップをスタイリッシュに」というところも期待以上で、満足度はかなり高めです。
私のようにアイリッシュセッターがちょっと野暮ったく感じる方には良い選択になるかもしれません。あとは耐久性ですかね~。
最後は着画です。それではまた。