【Redwing】モデル別 革の特長とオススメのお手入れ方法とは⁈

ブーツと言えばレッドウィング。ワークブーツファンでRedwingを履いたことが無い人はいないでしょう。今も昔も変わらず定番であり続ける怪物ブランドです。

当然のように私も大好き。気が付けば7足を所有していて、すでに手放したものも合わせるとかなりの数を履いてきました。

「長く履き続けたい」「カッコ良くエイジングさせたい」…

ブーツを手に入れれば、誰もがそんな思いを抱くはず。

今回のエントリーでは定番ブーツを中心に、Redwingの「革の特長」と「メンテナンス方法」をまとめました。楽しいブーツライフの一助となれば。

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Redwingとは…?

本題に入る前に、せっかくなので大好きなRedwingの魅力を掘り下げてみましょう。

1905年創業の歴史

今も本社は社名の由来になったミネソタ州のレッドウィングシティにあり、生産はメイドインUSAを貫いています。

100年以上続くシューメーカー。これだけでロマンを感じますが、様々なブランドとのコラボや、毎シーズン発表される革新的な新作など、挑戦的な側面も感じます。

変わらない精神と、前に進もうとする意志。

これこそRedwingが今も輝き続ける秘訣かもしれませんね。

自社で革を鞣す”拘り”

かなり規模の大きい有名シューメーカーでも、革は専門のタンナリーから提供されるのが普通。オールデンとホーウィンの関係なんかは有名ですよね。

そんな中Redwingは1987年にSBフット社を子会社化し、自社で革の生産を行える体制に。

これにより革の品質を安定させるとともに、新しいプロダクトへの挑戦が可能になっていきます。

たぶんRedwingぐらいの足数を作らないと維持できないでしょうから、他メーカーには真似ができないんでしょうね。

多種多様な革とデザイン

創業当初はファーマー(農夫)が主要な顧客だったようですが、時代とともに様々な”ワーク”ブーツを生産していきます。

1970年代に日本に紹介されたころにはファッションとして履く人も増加し、アイリッシュセッターは1990年代の日本で爆発的な人気を誇りました。

長年培ってきたワークブーツメーカーとしてのノウハウを詰め込みつつ、ファッションとしても成立させる。

こうしてクラシックでドレッシーなブーツからガチガチのワークブーツまでをカバーする、現在のラインナップが形成されています。

 

Redwing 8111 / アンバーハーネス

世界的にもファンが多いアイアンレンジャー。

人気モデルなので多種多様な革でアッパーが生産されています。

私が所有している8111に使用されているのは「アンバーハーネス」

表面はザラッとしていて、顔料の塗膜はほぼ無く、自然な風合いです。

通常のオイルレザーよりも油分が多い「プルアップレザー」の一種で、革自体は柔らかい印象。

屈曲部分はオイルが逃げて色が薄くなっています。

当ブログでも登場回数が多いこのブーツ。

小傷はブラッシングで消えますし、油分がたっぷり含まれているのでメンテナンスの頻度も少なくて大丈夫。

オイルはかなり吸い込むので、色を濃くしたくない場合は靴クリームでのお手入れをオススメします。

【Redwing8111】1年ぶりのフルメンテ!エイジングは…

Redwing 877 / オロイジナル

Redwingのアイコン、アイリッシュセッターです。

現行品はオロレガシーが採用されていますが、本国アメリカでは10877というモデル名でオロイジナル版の販売が継続されています。

オロレガシーより色味が薄いオロイジナル。薄茶と表現されることもあります。

質感は先ほどのアンバーハーネスとよく似ており、自然なザラ感のオイルレザーです。

少し”ふっくら”とした足当たりのよさを感じますね。

オイルレザーらしい履きシワ。

表面の加工が少ないので油分は入りやすく、元の色味も薄いので、オイルアップすれば一瞬で濃い色に変化しそうです。

とはいえ、靴クリームでツヤが出過ぎるのもこのブーツの雰囲気とはマッチしませんね。

今のところレクソルのレザーコンディショナーで満足しています。

【Redwing】原点にして頂点・・・レッドウィング877のススメ!!

Redwing 8131 / オロラセットポーテージ

いわゆる赤茶セッター。

1990年代に日本で大人気だったオロラセットを再現した”オロラセットポーテージ”です。

間違いなくオイルレザーなんですが、少し硬質な質感で、顔料の塗膜がそれなりにあるようです。

オロイジナルと比べるとほんの少し革が硬いというイメージです。

丸洗いも経験したブーツなのでオイルアップも何度か行っています。

それでも大きく色味が変わることも無かったので、扱いやすい革といったイメージです。

靴クリームで艶出ししても良し、オイルアップでふっくら自然に仕上げても良し。

【Redwing8131】ふっくらオイルアップ作戦 補色は〇〇で!

Redwing 9411・9041 / フェザーストーン・レザー

惜しくも廃版となったベックマンに使用されていたのが”フェザーストーン・レザー”です。

原皮全体からわずか5%しか取れない最高品質の革を使った特別なレザー。

当時は公式でも靴クリームの使用が推奨されていたように、スムースレザーのような艶が特長的で、過度にオイルを入れると輝きが失われることがあります。

また、作られた時期で顔料の塗膜の厚さが違うようです。

初期のころはほぼ染料のみで仕上げていたため、エイジングが進むと色抜けが起こる反面、革自体は上質。

年数が経ち革の質が落ちるとともに、ツヤ感をアップさせるための顔料仕上げが必要となったようです。

後期品番の9411だとこんな感じ。四方八方に履きシワが伸びて、肌理も荒く、あまり良質なイメージはありません。

Redwingのなかでは革が硬い方かもしれません。

基本は靴クリームのメンテだと思いますが、後期品番ならガッツリオイルを入れても輝きが失われることも無さそうです。

【Redwing9411】ベックマンを乾燥から救いたい!!!

Redwing101 / ブラックシャパラルレザー

ポストマンシューズに採用されているのは”ブラックシャパラルレザー”という加工革です。

コレクテッドフルグレインなど様々な呼称がありますが、ようは樹脂コーティングされたガラスレザーの一種。

何と言ってもこのギラギラした輝きが特長。

履きシワも深く大きく、艶感との対比でエイジングを感じやすいのが魅力的ですね。

コーティングのせいか、ライナーのせいか、履き始めはかなり硬く感じる革。

履きシワがどんどん深くなっても、クリームやオイルは浸透しないのでお手入れのしようがありません。

メンテナンスでは、汚れ落としと、好みで艶出しがメインになります。

【Redwing ポストマン】ついに靴クリームの正解に辿り着きました!

Redwing 9875 / ゴールドラセット・セコイア

大昔のアイリッシュセッターを再現しようとした9875。そのために開発されたのが”ゴールドラセット“という革です。

・・・で、それを私が黒に染め替えたのがこのブーツ笑

もともと877などに比べると顔料塗膜が厚く、パリッとした印象がありました。その分、革は硬め。

元の色が薄いので、色味を変えたくない場合は靴クリームが良いでしょうね。ただ油分の吸い込み量は大きくありません

写真でもわかるように硬さが履きシワにも表れています。

私の場合は色を濃くしたかったのでオイルでお手入れしていましたが、ほとんど色味は変わりませんでしたね。

【キズ隠しの沼へ…】レッドウィング9875のメンテ大失敗!①-涙の別れ編

Redwing 8190 / チャコール「ラフ&タフ」

カッパー・ラフアンドタフ・レザーは、革の表面である「銀面」をサンドペーパーやヤスリで軽く擦り短く起毛させたヌバックレザーの一種

履き込むと、毛が寝る部分と起毛感がある部分の対比が表れ、最もエイジングを感じやすいレザーともいわれます。

思ったよりずっと柔らかい印象で履きやすく、ブラッシングでキズが消える力はアンバーハーネスより更に強い、まさにラフ&タフ。

オイルやクリームを入れると、起毛した表面が油分で寝てしまい、質感が大きく損なわれてしまうので注意が必要です。

メンテナンスの基本はブラッシング。

革の乾燥を感じたときは公式通りワックス成分の少ないクリームでもいいんですが、より安全に起毛感を守るなら、スエード用の栄養補給スプレーもオススメです。

で、私の場合。

思いきってワックス加工をしちゃいました笑

こうなるとほぼスムースレザーなんですが、雨にも強く、普通に靴クリームでお手入れできるので、これはこれでアリですよ。

【ラフ&タフレザーのポテンシャルとは】レッドウィング8190を…丸洗い編!

まとめ

ブーツのお手入れにも個性が表れると思っています。

頻繁に手入れされたものと、何年も放置して履き続けたものにはエイジングに明確な差が出てきます。

どれが正解という事もありませんが、革の特長を知り適切にメンテすることで靴の寿命は大きく延ばすことができるのは間違いありません。

今回ご紹介したのはすべて私が実際に履いているブーツ達。

Redwingにはほかにも人気のあるブーツがあって、それぞれに魅力的な革が使われています。

そのうち別のブーツを手に入れるかも笑

そのときはこの記事に追加していきます。

それではまた。

 

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