中古で良いスエードブーツが欲しいなぁ( ^ω^)・・・
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ん?
な、
な、
ななひゃくえんっ!?
かなり前からスエードブーツを手に入れたらやりたいことがあったんですよね。実験台としてはこれ以上ない出会いかも。
所有しているツールのみでどこまでやれるのか…
ということで、履き潰す前にやってみたいスエード靴の無茶加工、始めます。
700円ブーツの状態をチェック!
手に入れたのはコチラです。
いやぁ、見事に型崩れを起こしてますね。
一応これ、コスパが高いと噂の有名店トレーディングポスト、オリジナルチャッカブーツなんです。
ただかなり履き込まれたようで、スエードが寝てしまってる部分がチラホラ。
擦れることが多い踵部分は顕著で、色が薄れ、テカリ始めています。
一方、ヒールは交換されているのか、減りはそこまでひどくありませんし、このまま履き始めても問題ないレベル。
シミや傷はありませんが、お世辞にも美しい状態からは程遠い見た目。もはや小汚いと言っても良いかと笑
ただ、ここまで投げ売りされていた最大の要因はここでしょう。
靴の内側、ライナニングの破れ。
長く履くとよく問題が起こる部分です。特に緩めのサイズ感で履くと傷みが早い印象です。
さて、まずはここから修理してみましょう。
自力でライニング(スベリ革)の穴を塞ぐ!
お店でお願いすると費用はだいたい4,000円~5,000円ほど。ブーツだともう少し高くなることも。
以前、貼り付けるだけの補修キットでDIY修理したときは材料代だけで1,000円かかっています。
お店であれば同系色の革で、縫い付けもしてくれるので見た目も機能性もほぼ完璧になりますが、靴本体が700円ですから、修理にそこまでお金をかけるのも…
ただ、貼り付けるだけの補修キットは合皮。しかも貼り付けテープが弱くて結局はボンドで補強したんですよね。
家にある革の端材を使えば本革ですし、最初からボンドを使えば何も問題なし。
そうと決まれば早速。
まずは紙で型を作ります。
貼り付け代を意識して破れている部分よりも大きくしています。
部屋に転がっていた革の端材を再利用。
ハサミで型どおりにくりぬきました。
手持ちのツールで革を漉く!
切り出した革の厚みは2㎜ほど。
さすがに厚すぎて、履くと違和感が大きそうなので革を薄くすることに。
「漉く」と言われる作業ですが、もちろん機械はありませんし、レザークラフト用の道具もありません。
家にあるものといえば…
カッターナイフ笑
これいけるか…?
刃をナナメにして前後にキコキコ…
おぉ、結構いけます。
周辺部1㎝ぐらいをできるだけ薄くして、あとは全体を削る様に厚みを調整しました。
上が加工前、下が加工後。
思ってたより良い感じになりそう!
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・・・
…ちゃんと片付けとかないと殺されかねません。
恐妻家の方は新聞を引きましょうね。
貼り付け前に一工夫
今回は革の裏面、いわゆる床面が足側になるように貼り付けるつもり。
ザラッとしていて踵の浮きも抑えられそうですし。
そうなると気になるのがこの革のくず。
触っただけでポロポロ落ちるほど。このままでは靴下がくずまみれになるのが目に見えます。
床面処理剤もありますが、あんまりツルツルになっても困りますし…
で、頼ったのは定番のデリケートクリーム。
薄く油分を入れてかっさ棒で押さえつける作戦。ベタツキの無いこのクリームはインソールに塗っても問題ないぐらいです。
ただ接着面に油分があれば、ボンドがつきにくくなりますから、表面にはつかないようにしないと。
かっさ棒で、ぐいーっと押し付けて塗布完了。
そのまま乾燥させること1時間。
サラッとした仕上がり。触っても革くずは出ません。
うん、完璧です。
よし、このままボンドを塗って…
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あ。
え、まじか。
ノーーぉぉ!!!
せっかく加工した床面にボンドが…
塗る面間違えました。
革パッチを貼り付け!
ここまでけっこう時間をかけたんですが、凡ミスでオシャカになりまして。
気を取り直してヌメ革で再作成です。
型紙が残っていたのが救いですね。
ササっと切り出して…
ササっと革漉きも完了。
上が加工後、下が加工前です。
人間、2回目となれば上手くなるものですね。作業時間も半分以下です。
なんだかんだありましたが、ようやく貼り付けです。
用意したのは100均でお馴染みの「小西ボンド」
補修キットの両面テープが弱すぎたときもコイツが活躍してくれました。
今回はヌメ革なので床面にボンドを塗っています。
なんかドンドン吸い込んでいって適量を見失っている私笑
とりあえず全面に塗って…
合体っ!!
ちょっと端っこの接着が怪しいかも…
本当は金づちなんかで叩くのが良いらしいのですが、靴の内部なのでスペースがありません。
何とか圧着させられないかと考え抜いた結果。
またもや出現した謎オブジェ笑
圧着には部屋に転がっていた鉄アレイがベストフィットなんですよね。
ブッ刺して一日放置することにします。
仕上がりはいかに…!
翌日、鉄アレイをどけて見ると…
うんうん。接着は問題なさそうですね。
ボンドはまだまだ余っていますから、もし剥がれてもまた貼り直せば良いですし、気楽なもんです。
ただ…
めちゃくちゃカッコ悪いです笑
仕上がりを良くしたいなら、もう少し色味を合わせることを考えないといけませんね。
履けば見えない部分だとしても、お気に入りの靴ならやっぱりお店にお願いするのが無難です笑
とはいえ費用0円で「穴をふさぐ」という当初の目的は達成できましたし、まぁ良しとしましょう。エイジングで馴染んでくれればいいんですけど。
さてお次はいよいよ大改造の時間。
それはまた来週に。