素晴らしい履き心地と完全防水の安心感で、梅雨時期も夏のゲリラ豪雨も乗り越えた、私のお気に入り雨ブーツ「ダナーフィールド」。
手に入れたのは去年の11月。プレメンテ以来長らくブラッシングのみで過ごしてきましたが、最近の使用環境が雨の日ばかりなので少々くたびれ気味。
そろそろブーツシーズンも到来というわけで、ここら辺で軽くメンテナンスをしようと思います。
アウトドアブーツとして圧倒的な人気を誇る「Danner」中でもダナーライトはデザイン性と機能性が融合された名作として長く愛されています。その廉価版として2018年にリリースされたのがこのダナーフィールドです。最近はドレスブー[…]
現在のダナーフィールドとメンテの方針
まずは購入から10ヶ月の現在のお姿。
雨の日に履くことが多いんですが、ソレルのスノーブーツも併用してますので、エイジングの進行はゆっくりしたもの。それでも小傷やヴァンプのシワなども入りはじめて、いまは経年変化の入り口に立っている様な印象です。
ダナーフィールドに使われているレザーは防水仕様。表面がコーティングされており栄養分が浸透するような事がありません。エイジングが進み表面のコーティングが剥がれた後はオイルを塗布すればメンテナンスの効果を感じられると聞きますが…
なので今回の方針は汚れ落としとクリームを使ってのツヤ出しメインでちょっとだけオイルも入れてみようかと。
アウトソールの洗浄
いつも部屋の中でメンテナンスするのでその前にアウトソールを洗浄するんですが、雑巾で拭いてみたり、ウェットティッシュで拭いてみたり、アッパーを濡らさずに綺麗にしようとするとなかなか大変なんですよね。
その点ダナーフィールドは完全防水なのでガンガン水洗いできるので気分は100倍楽です。
靴紐を解いて早速風呂場へ直行。ビブラム社製のラグソールは溝が深いのでブラシを使って軽くゴシゴシ。
これで安心して室内に持ち運べます。
アッパーのクリーニング
風呂場でアッパーも水洗い・・・はさすがにかなりタフなこのレザーでも抵抗がありまして笑
自室に運んでクリーニングしていきます。まずは馬毛ブラシでホコリ汚れを掃除します。
普段からマメにブラッシングはしているのでほとんど汚れていませんが、それでもシューステイの裏側など靴紐を解かないと届かない部分などは念入りに。
そのあと用意したのはいつもの「M・モウブレイ ステインリムーバー」。
ウエスに適量とって拭きあげていきます。前回プレメンテ時の古いクリームを拭き取っていくイメージ。
最後はRAMSHIRUBA流濡れタオル拭き。取りきれなかったクリームとステインリムーバーの残滓をまとめて拭き取ります。レザーの種類にあわせてどの程度の強さで拭くか変えていますが、今回はかなり強めで笑
すっきりスッピン。キレイになりました。
オイルは浸透するか?
他のブーツならここで栄養補給のデリケートクリームを入れますが、水分90%を誇るクリームは、防水仕様のダナーでは意味が無さそうなので割愛。
かわりに油分補給のために「レクソル レザーコンディショナー」を投入してみます。
指で直接塗っていきます。
・・・ん?意外と吸っていくような・・・
とりあえずアッパー全周を塗りきって放置。で数分後に豚毛ブラシでマッサージするようにブラッシング。
あら?完全にマットなお姿に。これはオイル分が浸透したと思っていいんでしょうかね。
艶出しと保護膜のために・・・「油性クリーム」を
私のアッパーの好みは程よいツヤ感。アウトドアブーツの雄ダナーであってもマット過ぎるのは気に入りません。
というわけでいつもの。
「サフィール クレム1925」です。乳化性クリームのように栄養補給に向いてはいませんがその圧倒的な艶は中毒になります。今回は先にレザーコンディショナーを使用したこともあって、艶出しと保護膜の形成をメインに。
こちらも指で直接塗布です。体温で溶け出す感じ。米粒1粒程度が目安だといわれていますが、今回は膜を作りたいので普段より厚めに塗っていきます。
すこし経ってから化繊ブラシでブラッシング。ただ調子に乗って塗り過ぎたのか、なかなか艶が出てきません笑
ウエスでの乾拭きを挟みながら、しつこくブラッシング。5分ほどひたすら擦っていると少しずつ艶が出てきたので、馬毛ブラシで整えて完了にしました。
靴紐を通して完成!
思っていたほどツヤツヤという訳にはいきませんでしたが、アウトドアブーツとしてはいい塩梅でしょうか。
見た目に劇的な変化はありませんが、メンテ前はすこし乾燥が感じられたアッパーは、しっとりしたような気がします。満足、満足。
まとめと着画
プレメンテ以来、10ヶ月ぶりのメンテナンスでしたが、アッパーに潤いが戻り、総合的には満足の出来。
欲を言えば見た目にも劇的な変化があれば尚楽しかったかも。まぁ、もっと履きこんでボロボロになってくればそういった体験もできるでしょうし、楽しみは先にとっておきます。
今回は期待してなかったレザーコンディショナーの浸透が感じられたことは大きな発見でした。
経年変化も楽しめる完全防水ブーツということで、これからも長いお付き合いになるであろうダナーフィールド。エイジングが進めばメンテナンスの方法も変わっていくかもしれませんね。またこのブログでご報告できれば。
最後は恒例、着画タイムです。それではまた。
with A.P.C. Petitstandard