ほぼ雨靴と化しているダナーフィールド。
我が家で一番タフな環境で酷使されているブーツです。前回のメンテから約一年。ボチボチお手入れしてあげようかと。
今回は少しだけワックスで光らせて、見た目にスパイスを加える予定。さてどうなる事やら・・・
購入から約3年。現在の姿は・・・
ソールを丁寧に洗って自室へ移動させました。
こうして見ると、ちょっとずつ良い雰囲気に育ってきてます。
まぁ購入から3年と言っても毎日履いているわけもなく、エイジングスピードはゆっくりです。
ただ・・・
取り外したシューレースの傷みは結構進んできました。ギュンギュンに締め付けて履くタイプなので余計にダメージを受けやすいのかもしれません。そろそろ交換も考えないと。
防水加工が施されたこの革、やはり通常のレザーとは違った質感ですね。
柔らかいというか、ブヨッとしたイメージ。表面を樹脂で覆うガラスレザーとは違って、革の内部まで変性しているように感じます。(…シリコンでしょうか?)
トゥについた小傷も深く入った履き皴も、「いよいよアウトドアブーツらしくなってきたなぁ」と嬉しくなるブーツバカ。良い顔になってきました。
ヒールはほとんど減ってません。このペースだとあと5年は大丈夫かも笑
VIBRAM製クレッターリフト、評判通り頑丈です。
まずはクリーニング
久々のフルメンテ。シューレースを取り外すのも当然1年ぶり。レースステイの裏側には結構なホコリや砂が…
馬毛ブラシで徹底的に掻き出して、準備完了です。
ダナーフィールドはそもそもアウトドア用の防水ブーツ。ホコリを落としたあと、人によっては流水でガンガン洗って終了、という方もおられるとか。
そのぐらいタフな相棒でも、個人的には完全にマットな質感にはしたくないんですよね。なので毎回クリームを使用しています。
ということで、クリーナーを準備。
「M・モウブレイ ステインリムーバー」
いつものやつです。表面を覆う前回塗った古い靴クリームを綺麗にとってしまいます。ウエスに染み込ませてゴシゴシ。
いつもよりもクリーム残りは多めに感じますね。やっぱりこの革にクリームは吸収しないんだろうなと再認識。
最後は濡れ雑巾で全体を拭きあげていきます。
残ったクリーナーの成分を完全に取り払いたいのと、ここでしか掃除できないメッシュ部分は重点的に。
さっぱりスッピン、綺麗になりました。
少しだけ輝きを・・・
今回使用するクリームは…
「サフィール クレム1925」と「サフィール 黒ワックス」
栄養分が浸透することはまずないので単純にお化粧のイメージですね。当然いつものデリケートクリームの工程は省略です。
全体に薄くクレムを塗って化繊ブラシで隅々まで広げていきます。
余分なクリームはウエスで拭き取って更に薄塗りを目指します。
で黒のワックスをつま先とかかと部分に塗り込むと・・・
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完成!!!
ちょっと光らせるだけで凹凸が強調されるというか、靴全体に抑揚がつく感じ。更にカッコよくなりました。いやぁ満足。
メンテ後の各部と着画タイム!
ノーメンテで1年、ガサガサに見えていたつま先部分。
良い感じにツヤが出ましたね。
ドレスシューズなら鏡面仕上げという手もありますが、あくまでアウトドアで活躍するワークブーツ。ほどほどで抑えておくほうが無難でしょう。
それでもガリっとキズが付いていた箇所もご覧の通りほぼ分からないぐらいまで復活。ワックス効果は絶大です。
極めつけはこの後ろ姿ですよ。
艶がプラスされたことで高級感すら漂います。
さて、こうなると履いて写真を撮らないともう収まりません。
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でん!
ちょっと熟れてきたアッパーにトゥの輝きが思ったより良いバランスです。
いや、これはもうダナーにはワックスが正解なんだと思えるぐらい。やってみるもんですね~。
横からの図。やっぱりメンテしたては気持ち良いですな。履きシワまで綺麗に見えます。
ワックスの層が小傷からも守ってくれそうですし、これからもタフな相棒としてガンガン履いてあげたい気持ちがあふれる仕上がり。
まとめ
ダナーにワックスって…どうなの?と思いながら始めた今回のフルメンテでしたが、終わってみれば満足度100%の仕上がり。
黒のブーツって経年変化が感じにくかったりしますが、ダナーフィールドはそれが顕著。クリームも入らないですし、お手入れの楽しみが少なかったんですよね。
ワックスでトゥを光らせるのはメンテした実感も得られますし、本当にオススメです。
それではまた。
購入当初はこんな感じでした↓