今年の梅雨は期間は長いわ、とんでもない雨量が降るわ…。おかげで通勤電車が遅れるなんて事が何回もあったり。いや~散々でした。
そんな日々に大活躍したのが「最強の雨用ブーツ」こと、ダナーフィールド。大雨だろうが水たまりにハマろうが無敵です。
その信頼感から連日履く事になったり、結局週の半分はこの靴で過ごしたこともあった1ヵ月。
先日、梅雨明けも発表されましたし、お疲れ様と感謝の気持ちを込めて、今回はしっかりメンテしてあげようと思います。
アウトドアブーツとして圧倒的な人気を誇る「Danner」中でもダナーライトはデザイン性と機能性が融合された名作として長く愛されています。その廉価版として2018年にリリースされたのがこのダナーフィールドです。最近はドレスブー[…]
防水仕様の恩恵!ソールをガシガシ水洗い
自室でメンテを行うためのソール洗浄。結構めんどくさかったりするんですが、ダナーフィールドならそのまま水洗いできるので楽勝。ベランダへ運び出しました。
雨の日用という事もあって、ラグソールの隙間に土汚れが…この凹凸を雑巾だけできれいにするのは大変ですが、水をぶっかけてブラシでゴシゴシ。
アッパーが濡れても気にしなくて良いっていうのは、防水ブーツの利点のひとつです。
現在の状態をチェック
さて室内へと移動したダナーフィールド。
メンテの前に靴紐を外してじっくりと観察タイム。エイジング好きなら必須のルーティーンですよね笑
シューツリーも入れず、玄関の隅に放置されているのが定位置となっているだけあって、エイジングは順調に進んでいます。(それでいいのかramshiruba…)
タンの部分にもしっかり靴紐の跡が残っていますし、全体的にもヤレた雰囲気を感じられるように。
ヴァンプにはLTTらしい履き皴がついてきました。いい感じ。
右足のトゥには軽い擦り傷もありそうですが…
この程度なら問題なくケアできるでしょう。
クリーニングはしっかりと
まずは馬毛ブラシを使ってのホコリ落としですが…
レースステイの裏は普段のブラッシングでは落とせないので念入りに。
玄関に置いてある普段使いの馬毛ブラシより一回り小さいもので払っていきます。
続いていつものステインリムーバー。前回メンテしたときの古いクリーム類をしっかり除去するイメージ。
ウエスに染み込ませて全体を軽く擦っていきます。綺麗に長く履くためにはこの工程が一番大事。
最後はRamshiruba流、濡れ雑巾でガシガシ拭きあげて…
スッキリすっぴん状態のダナーフィールド。
薄汚れた感じが無くなって、透明感すら感じます。このままでも十分良いような気もしますが。
靴クリームは…コードバンレノベーター!
シリコン漬けされているとも噂される防水加工が施されたアッパーの革。メンテナンスの油分や栄養分がしっかり届くのかは怪しいところ。
公式のHPでも「オイルドレッシングで全体にツヤを与えましょう」と記載されていて、やっぱり内部への浸透を期待できそうにありません。
そこで登場するのはこの「M・モウブレイ / コードバンレノベーター」
油分が入りにくいコードバンだけでなく、樹脂コーティングされたガラスレザーへの補色効果も謳っている、高浸透力な靴クリームです。
前回も使用していますが、少しでも革に栄養が入ってくれればという気持ちの表れ。
普段は少し伸びが悪い硬めのテクスチャーなんですが、この日の室温は約30度。ダマになる事も無くスーッと伸びていきます。
真夏のメンテにはこんなメリットがあったとは。
全体に塗り終わったら化繊ブラシでひたすらブラッシングです。
革に吸収されるのはクリームの一部のみ。力を入れて少しでも浸透するように熱を帯びるぐらい擦りまくりです。
で、小1時間はど放置して浸透する時間を作ります。
最後はネル生地のウエスで余分なクリームを乾拭きで除去していきます。
表面に残ったクリームにホコリや汚れは吸着し乾燥が進む原因になることも。見た目もサラッと仕上がりますし、大切な工程です。
メンテ完了!仕上がりは…
ジャン!!完成です。
黒光りするダナーフィールドさん。光の加減もあってちょっとギラついたような写真になりました…笑
まぁこのツヤのおかげで履き皴の凹凸に立体感も感じられるように。
右足の擦り傷は全く見えなくなりましたし、全体的に黒さも増していい感じです。
で、単体で眺めた後は当然の試着タイム。実はこれがメンテ後の楽しみなんですよね~。
ボリューミーで丸っこいイメージのダナーフィールドですが、このツヤがあれば少し大人っぽく感じませんか?
ワックスを使ってさらに光らせることも考えましたが、それは次の機会に。もっとエイジングが進んだ方が対比が出て面白そうかなと。
今回のメンテも自己満足100%、大成功ということで。
まとめ
世の中に雨靴は数あれど、ダナー以外にこれだけ信頼できる雨靴は少ないのではないでしょうか。
アウトドアブーツとしてのタフさも持ち合わせていますし、ジーンズにバッチリ嵌るカジュアル感。これからも長く、深い付き合いになるのは間違いなしです。
経年変化を感じられる「長靴」として、傷や汚れも気にしないアウトドアブーツとして、これからのエイジングも期待大。今後もこのブログで紹介していければ。
最後にもう1枚着画を。それではまた。
with / APC petitstanderd