夏の間は大活躍だったスニーカー達も、秋になればブーツへと主役の座を譲り、少しずつ着用頻度が落ちていきます。
ブーツや革靴はしっかりメンテしてきましたがスニーカーは放ったらかし。特にレザースニーカーは洗えないので我慢できなくなったら買い換え・・・同じような方も多いのではないでしょうか?
今回はお疲れ様の気持ちを込めてレザースニーカーたちのお手入れを実施します。
私にとっては初めてのスニーカーのお手入れ。色々調べながら楽しんでやってみようと思います。
メンテするスニーカーを紹介
さて、今回の主役達3足です。
左から
NIKE airforce1 mid / ナイキ エアーフォース1
Reabok CL Leather Eco /リーボック レザースニーカー
Adidas stan smith / アディダス スタンスミス
今まで紹介してなかった靴もありますね。アディダス スタンスミス。実は妻にスニーカーの手入れをすると話したら、じゃあコレもって。
…はいはい。承知致しましたよ。
スニーカーとはいえレザーですので、お手入れツールはブーツの時と同じモノを用意しました。
ただどの靴も柔らかく質感もマット。この印象は変えたくないので極力テカリは抑えて仕上げようと思っています。
ところで…
こちらの素材はそもそも本革なのかという疑念がありまして。あまりにも質感がサラッとし過ぎてるような気がするんですよね。
本革か合皮かでメンテナンスは変わってきますから、ここは大問題。お手入れは素材が確定できてからですね。
合皮か本革か・・・
これは欧州で使用されているマークで、上からアッパー、裏地、ソールの素材を記号で示したものです。ちなみにこの場合、アッパーは本革、裏地は本革と繊物、ソールはゴム製です。
こういったマークでもあれば簡単に判明したんですが、靴本体には素材の表記はありませんし、元箱は処分済み。
ネットを見てみると「燃えやすいのは合皮、燃えづらいのは本革」って書いてありました。・・・誰が燃やすねん笑
仕方ないのでアッパーを観察していきます。
1番わかりやすいと言われているのは断面。自然由来の本革は筋繊維が確認でき、一部は毛羽立つ事もあります。
一方合皮の場合は断面までコーティングされている場合が多く、スムースな質感になっています。
で、これが疑惑のエアフォース1の断面。むむ…これはやはり本革でしょうか・・・
まぁ合皮でも栄養分が無駄になるだけでダメージになるわけでもないので、とりあえず本革という前提でメンテを進めていこうと思います。
メンテナンスの基本はやっぱりクリーニング
まずはクリーニングから。
靴紐を解いて馬毛ブラシでしっかりホコリを落としていきます。ブーツのときと同じですね。
普段は触れないタンやレースステイの裏側もブラッシングしておきます。
汚れがひどい場合はこのあと丸洗いや、クリーナーを使用して洗浄しますが、これだけ柔らかい革にはダメージがありそうで・・・今回はそれほど汚れてもいないのでスキップして、固めに絞ったタオルで拭きあげていきます。
強く擦りすぎないように気をつけながら、しっかり汚れを落としていきます。
クリーナーを使用していないので劇的にキレイになった訳ではないんですが、一枚ベールを剥いだように透明感が戻ってきました。
ソールのクリーニング
アッパーはある程度綺麗になりましたので、次はソールですね。
やっぱりソールが白いと汚れが目立ちますね。どこまで綺麗にできるか・・・楽しみです。
というわけでメラミンスポンジの登場。汚れを落とすというより削り取っていく感じなので取り扱いには注意です。
軽く水に濡らして、アッパー部分に当たらないよう気をつけながらゴシゴシ・・・
ご覧の通りあっという間に綺麗になります。実は先にダメージが少なそうな消しゴムで擦ってみましたが、イマイチでして。
ソールのクリーニングにはメラミンスポンジが圧倒的におすすめですね。
デリケートクリームで栄養補給
さてクリーニングは一通り完了。いよいよメンテナンス本番です。
レザーを長持ちさせるのに適度な水分と油分が必要なのはブーツだろうがスニーカーだろうが同じはず。というわけで『モウブレイ デリケートクリーム』を準備しました。
他の靴クリームと違い栄養分の供給に特化したサラッとした乳化性クリームで、様々な皮革に使用可能。変色の恐れも少ない万能クリームです。
ツヤ感が出ないのも特徴で今回のスニーカーメンテナンスにはぴったりかと。
指で直接とって塗っていきます。一度に多く塗りすぎないよう指で取る量を調節しながら全体にヌリヌリ。栄養と愛情をたっぷりと。
リーボックのみ染み込みやすいレザーなのか一瞬だけ濃くなりましたが、数分経てば元の色味に。
逆に他の2足は表面が加工されているようで染み渡っていく感覚がありません。これはこれで不安なんですが・・・笑
それでも少しは吸収してくれると信じて3足とも塗り終えました。でそのまま浸透するまで数分待機。
仕上げは馬毛ブラシで
デリケートクリームしか使ってないので靴クリームの残滓なんてほとんどないかと思いますが、クセのようなもんで馬毛ブラシで整えました。
個人的にはスニーカーのソフトレザーに対して豚毛ブラシは少し固すぎるような気もします。
ブラッシングを終えれば靴紐を通して完了です。
スニーカーらしく3足ともオーバーラップで紐を通しました。
メンテナンスの所要時間は合計で1時間ぐらい。ササッとやった感じですね。仕上げに防水スプレーをかける人もおられるようですが、私はブーツもスニーカーもそのままで。
どうでしょうか?写真では違いは分かりにくいかもしれませんが、結構綺麗になっています。
スタンスミスのソールも真っ白になれば逆に浮いてしまうので適度にクリーンに。
リーボックの踵部分の黒ずみは綺麗になくなりました。
まとめ
いままで履き潰すだけだったスニーカーですが、軽くメンテナンスするだけで結構綺麗になる事が分かったのは収穫でした。これからも長く使うためにも時々メンテをしていこうと思います。手をかけた分だけ愛情が湧くのはもブーツと同じですしね。
ただ、スタンスミスとエアフォース1は表面の加工のせいで栄養が入った感じが無かったのは残念。メンテを楽しもうと思ったら最初からレザースニーカーとして標榜されているものを選ぶ方が得策なのかも。
とか言いながら、私にとっては今回も楽しい時間だったのでオールOKです。
最後は妻にも登場してもらって着画です。それではまた。
Adidas stan smith / アディダス スタンスミス
Reabok CL Leather Eco /リーボック レザースニーカー