足かけ2年半、実質18か月履き込んできたフルカウント1109XX。
所々にダメージも出てきましたし、色落ちもピークを過ぎたように感じます。という事で、ここら辺でリペアに出してそのまま第一線を勇退させてあげようと思います。
出来るだけ綺麗に色落ちさせようといろいろ気を使っていた前半。ほぼ毎日着用して完全にストレスフリーの普段着となった後半。
そんな相棒の最後の雄姿、色落ちレポートフルカウント1109〷編、最終回です。
前回の色落ち日記はこちら↓
年齢のせいか、季節がかわるのも年々早く感じるようになってきました。いつものように週7日、仕事と寝る時間以外はこのジーンズで過ごしています。冬用として再登板を果たしたヘビーオンスのフルカウント1109XXもこの暖かさで、バトンタッチま[…]
穿き込み18か月のフロントショット
●全体写真
白い…
前回から全体的に白さが増して、ヒゲやアタリの濃淡は目立たなくなってきました。体に馴染んだ心地よい穿き心地と色落ちのおいしい時期が重なる期間って貴重ですね。
当初から柔らかさを感じていた生地感は穿き込んだことで更に柔らかく…もはや洗濯してもウエストが戻りきりません笑
●ボタンフライ周辺
ヘビーオンス特有の太目のヒゲ。迫力ある表情です。
もともとがかなり黒っぽい生地なのもあって、鮮明なインディゴブルーとは少し違うレプリカジーンズらしい色落ち。
縫製が綿糸なのもあってステッチの切れが目立ちますね。
●左太もも
「小雨が降るよう」とも称される、点落ちがつながる自然なタテ落ち。わざとらしくない絶妙なラインです。
欲を言えば、ひげがもう少しシャープに、青がもっと明るくなれば…XXが付かない無印1109だとこのあたりはクリアできそうなんですが、生地の耐久性に不安がありますし…難しいところです。
●左レングス
しっかり捻じれが出たレングス部分。100%天日干しだったのでミミのアタリは弱めです。
膝下からストレートにストンと落ちる独特な形は、足が長く見える美脚シルエット。これが短足をごまかすのに最適なんですよ笑
●右太もも
コインポケットがある部分は厚みがあって、その形がアタリにも表れていますね。
そのせいか、左よりも更にモヤっとしたヒゲ。全体が白っぽくなったこともヒゲのシャープさが無くなっていく要因でしょうか。
この男臭いゴツゴツとした色落ちと生地感に「清潔感」はあまり感じません。とりあえず女性受けは悪そう…笑
●右レングス
こちらもしっかり捻じれが見られますが、ステッチの解れが気になるところ。
チェーンステッチらしい裾のアタリも見どころです。
穿き込み18か月のバックショット
●全体写真
後ろ姿もすっかり白くなりました。
綺麗に色落ちしていくイメージのフルカウントでしたが、XX生地はレプリカ寄りの力強いエイジングです。
●ヒップ周辺
飾りステッチが切れて良い雰囲気になってきたと思ったら、左側バックポケットの上部。ステッチがダラ~ンと…
どうしても綿糸縫製は強度が気になりますね。
とはいえ、ヤレた雰囲気を醸し出すにはステッチの切れは重要な要素になりますし、難しいところです。
●右太もも後
●右レングス後
膝裏のハチノスも15.5オンスとやや重めの生地のせいかやや太めに。自然な感じで個人的には気に入っています。
あとはロールアップ跡に少々ダメージがありますね。やや毛羽立って見えますが破れる兆候はありません。
●左太もも後
●左レングス後
ふくらはぎの色落ちはおそらく足を組む癖のせいかと。ここが白いのはあまりカッコ良いとは言えません笑
次にジーンズを穿き込むときはちょっと意識しようと思っています。
フルカウントXX生地の経年変化
黒々とした濃色インディゴと15.5オンスの厚み。まさに経年変化を楽しむための、フルカウントXX生地。
実際に穿き込んでみると、当初思っていたフルカウントらしい「綺麗な色落ち」とはベクトルの違う荒々しさを感じます。
とはいえ、フルカウント特有の自然なタテ落ち感、生地の柔らかさはXX生地でも健在。
もっと穿き続ければ更に違う表情を見せてくれそうな予感もあるんですが…
ボタンフライが裂けるようにステッチ崩壊を起こしておりまして。
生地が破れるような心配はほぼないんですが、あちこちでステッチ切れが発生するなど、生地のポテンシャルをすべて発揮する前に、縫製の方がダメになっています。
もう少し洗濯の頻度を上げたほうが良かったのかも。
着画とまとめ
ここ数日で一気に暑くなって夏が近づいているのを感じます。
そろそろジーンズも夏用の軽いオンスのものに衣替え。去年も穿いたユニクロへとチェンジです。
とりあえず1109XXはリペアに出して、返ってきたらそのまま殿堂入り予定。気が向いた時に引っ張り出して穿くような感じになりそうです。
太くもなく細すぎもしない美脚シルエット。ブーツにもよく合う良き相棒でした。
それではまた。