さて今週もブーツのメンテを。
これまで雨の中でブーツは履かないようにしていましたが、「ワークブーツらしく」今年は梅雨時期もブーツで過ごしました。
勿論、雨に強いダナーフィールドやワックス加工した8190などがメインなんですが、多少の雨ならコイツもガンガン履いていました。
レッドウィング、アイリッシュセッター9875。
元のゴールドラセットは水シミの残りやすい淡色カラー。スピランで黒染めしたことで雨も気にせず履けるようになりました。とはいえ、防水加工されているわけでもない普通のオイルドレザー。
梅雨も明けたことですし、ここらへんでしっかりメンテしてあげようかと思っています。
エイジングの経過は…?
靴底をしっかり洗浄してシューレースを解いたら、メンテ前のお楽しみ、エイジング観察タイム。
自分で染め替えているので当然芯まで染まっていないわけで…となるとエイジング次第では茶芯(ゴールドラセットは金芯?)が見えてくるはず。
おぉ!これは…
靴紐が擦れるタンの部分。薄っすらと茶色になった箇所も…これは茶芯出現と言っていいんじゃないでしょうか!
この1ヵ月で何度も雨に濡れたヴァンプ。特段乾いているようには見えませんがクラックが入らないよう、しっかり栄養分を補給しないと。で、ここに茶芯が現れるのはいつになるでしょうか?笑
しかしアルコール染料の影響なのか、四方八方に小さなシワが集まったようなこの皴はあまり好みじゃないんですよね。特に右足。
エイジングが進めばいい感じになる事を信じるしかありませんが。
いつものメンテナンス…でいいんでしょうか?
まずはホースブラシを使ってホコリ落としから。
少し小さめのものでレースステイの裏側まできれいに払います。
次にステインリムーバーで古いクリームを除去。…なんですが、ここでふと疑問が。
「スピランで染めた黒って、剥げるんじゃね?」
染め替え後に仕上げ剤でコーティングする方法もあるんですが、表面がツルっとした質感になるらしく、茶芯を楽しみたい気持ちもあってパスしました。
まぁモノは試し。やってみるしかないですかね。ということで、
うおりゃー。
拭きあげるたびにウエスに黒い染料が移っていきます。少~し嫌な予感はしたものの、見た目には変化はないようです。
今回は濡れ雑巾での拭きあげも丁寧に行って完了。
ジャン!クリーニングを完了した姿はかなりマットです。
茶芯優先!クリームはニュートラルで
さていよいよメンテナンス本番。クリーム類で栄養補給です。
まずはいつも通りのデリケートクリームから。
クリーニングでかなりマットになったこともあって、いつもよりしっかりめに入れていきます。
指で直接塗り込んで豚毛ブラシで押し込むようにマッサージ。
メインのクリームも栄養補給を重視して「コロニル 1909シュプリームクリームデラックス」の無色を選択しました。
何といっても「しみわたる栄養」と宣伝される圧倒的な浸透力。加えてフッ化炭素樹脂が配合されて抜群のツヤ感も魅力的です。
黒のクリームで色を保つことも考えましたが、やっぱり茶芯が出てくる楽しみは捨てられませんしね。
こちらも指で直接塗り込んで、豚毛ブラシで押し込みマッサージ。この時点で少しずつツヤが出始めます。同時に私のニヤニヤも始まります。
小一時間たって余分なクリームをネル生地のウエスで拭きあげて終了です。
ネル生地っていうところがポイント。表面がサラッとして更にツヤ感が増してきます。
メンテ完了!お楽しみの試着タイムも
というわけで、完成です!
見た目には大きな変化はありませんが、何度も雨に濡れて革のダメージが心配だったのもこれで一安心。
ツヤとハリを感じる良い仕上がりになりました。
気になっていたヴァンプ部分はほとんど変化ないですね。もっとオイルをガンガン入れても良いかもしれません。
さて、自己満足全開の試着タイムです。まずは座った状態から。
相変わらず緩めのフィット感ですが慣れもあるのか、最近は足が靴の中で暴れる感覚は無くなってきました。
まるでスニーカー…とまではいかないですが、この軽い履き心地のブーツはやはり出番が多くなります。
オイルドレザーらしい柔らかさを感じる右足と、張りのある革質の左足。左右で革質が違うのもこのブーツの個性ですかね。
ボリュームのあるシルエットで、これぞワークブーツという雰囲気。やっぱりデニムとの相性が最高です。
まとめ
今回はスピランでの黒染め以来はじめてのメンテナンス。ステインリムーバーも無事クリアして、ツヤ感含めて納得の仕上がりになりました。
この夏もまだまだ出番が多いはずのアイリッシュセッター。茶芯が見られる日も近い・・・かも?
最後は正面から。それではまた。
はぁ~。何回見てもため息しか出ません。前回のメンテで大失敗をかましたレッドウィング、ゴールドラセットセッター9875。[sitecard subtitle=関連記事 url= https://ramshiruba.c[…]