11月に入って一気に寒くなってきました。いよいよブーツの季節ですねぇ~。
ということで、最近めっきり出番が減ったレッドウィングのポストマン。寒がりの私にとってやっぱり短靴は春夏専用なんです。
今年も大活躍だったこの靴を「お疲れ様」のフルメンテで労ってやろうと思います。
エイジングを眺めながら・・・クリーニングの準備を
さっそくソールを洗浄して室内へ。
通勤にもプライベートにも、夏場の主力として足元を支えてくれたポストマン。クリームが入らないシャパラルレザーは、放っておいてもツヤツヤを維持しています。
甲にはポストマン独特の大きい履き皴も定着してきました。
ただ近づいてみると・・・
う~ん。どうもツヤが濁っているというか、表面がゴワゴワした感じ。前回の古いクリームが悪さをしているんでしょうか。
今回はこの部分のクリーニングがメインになりそう。ツルっとした透明感を取り戻してあげようと思います。
シューレースを解いて、いつものように馬毛ブラシでホコリ取り。これにて準備完了です。
クリーニングはいつもの。…ん?
仕様するクリーナーは定番「ステインリムーバー」です。
クリーナーが染み込んでシミになる革でもないので、もっと強いものでも良かったんですが、なんとなく目に入ったので。
で、ウエスに取って軽く拭きあげていきますが…
ゴシゴシ。
ゴシゴシ。
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…あれ??
何度拭き取ってもウエスに延々と黒い汚れが付き続けます。
おそらくは古いクリームの残滓。・・前回使用したコードバンレノベーターは粘性が高く、思ったより厚く塗ってしまったようです。これではキリがありません。
クリーナーを変えてみた
一旦ごっそり落としてしまうつもりでコイツを投入します。
「ブートブラック ハイシャインクリーナー」
本来の用途はワックスで作った鏡面の除去です。説明書きにも「鏡面部分以外には使用しないでください」との注意書きが。
まぁ今回はガラスレザーの一種ですし、問題は起こらないだろうという安易な予想で使用強行。結構適当なんですよね、私。
少しずつウエスに取りながら拭きあげていきます。
水性のステインリムーバーと比べ、ツルツルと滑るようなイメージ。
で何とかクリーニング終了。
・・・めちゃくちゃ光ってますやん。
ワックスを溶かすための有機溶剤と油分のおかげでしょうか。このままでもOKなぐらいツルっとしました。
これがポストマン本来の輝き。無駄に靴クリームを使う必要はないのかもしれませんね。
クリームは薄化粧で
とはいえ過保護主義の私Ramshiruba。クリーム無しでは気が収まりません。
で選んだのはコチラ。
「サフィール クレム1925ニュートラル」
これまでは色付きクリームを使ってきたんですが、この輝きを見るとクリームがツヤの邪魔になっている感さえあります。
そもそもほとんど成分は浸透しませんし、薄く油膜を張るぐらいのイメージの方がこの靴には合いそうな気がします。
指で直接塗り広げていきます。クレムのニュートラルはワックス落としにも使えるクリーム。一つ持っておいても損はないかと。
豚毛ブラシで細かい部分にも届くようにブラッシング。栄養分の浸透は期待していないので早々にネル生地ウエスで拭き取っていきます。
クリームを塗って一度は曇った表面もこの乾拭きで一気にツヤが出始めました。
気の済むまで拭きあげたら靴紐を通して・・・
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ジャン!
完成です。
いやいやいや・・・アンタ、光りすぎじゃあないっすか!?
この透明感あふれる仕上がりはニュートラルのクリームを使用したからこそ。…これは今までで一番の満足度かもしれません。
私だけが楽しい試着タイム
今回もやります。自己満足全開の試着タイムです!
まずは真上から。
ヴァンプの履き皴とツヤの対比が良い感じ。
一応この靴にもシューツリーを入れてはいるんですが、屈曲部についたシワが戻ることはありません。これもガラスレザーらしいエイジングですね。
ポストマンシューズといえばガラスレザーのギラギラした艶感。いよいよそれらしくなってきました。
レッドウィングの101を購入した当初、結構マットな質感で驚いた記憶があります。「クリームでケアすれば光ってきますよ」との店員さんの言葉どおり、しっかり光るようになりました。
ロールアップ無しで少しドレッシーに、と撮影した1枚。ちょっと暑苦しいくらいのツヤツヤです笑
今後、もっとアッパーに小傷がついてエイジングが進めば、更にカッコよくなるんだろうと勝手に期待しています。
普通の靴下を履けば秋冬でも問題なく履けるんですよね。ドレスライクにいきたい時とか良いかも。とはいっても他に履きたいブーツが山ほどありますし…
うん。これ、秋も履いてしまう感じのやつです笑
まとめ
「ほぼ手間いらず」とも言われるポストマン。ですがこのブログでのメンテ回数は一番多いかも。
単純に登板数が多いという事もあるんですが、やりすぎてもシミになる事も無いので気にせずメンテが楽しめるというのが大きいような気がします。
「履く」・「磨く」・「眺める」の3点セットが私とブーツとの付き合い方。それは短靴であっても同じ。これからもよろしくです。
それではまた。
with a.p.c petitnewstandard