真夏でも履いていた数少ないオールシーズンブーツの「黒染めRedwing9875」。
スニーカー感覚で気楽に履けるのもあって、小雨の日でも、犬の散歩でも、とにかくハードに履くことが多い相棒です。
877を手に入れたこともあって、冬場は出番が少なくなる気もしていますし、この辺でしっかりメンテしてあげようかと。
エイジングを確認!あこがれの茶芯ブーツ化は…?
今では何足も染める事になりましたが、きっかけはキズ隠しに失敗したこのブーツからでした。
手染めから約2年。当時目指していた茶芯はどこまで現れているのか…
おぉ!
締め付けられる靴紐が塗膜を削ったのか、ビーフジャーキー状になったシュータンには茶色がクッキリと見て取れます。
ただ、トゥやヴァンプには期待していたほど大きな変化は見られず。顔料仕上げの9874は剥がれるように茶芯が現れると言いますから、少し見え方が違うんでしょうね。
後ろ姿。パンツが擦れる上部には少しだけ茶芯が見えますが、こちらも全体的にはまだまだですね。自慢できる茶芯ブーツとなるにはもう少し時間がかかりそうです。
改めて見てみると、ソールのかかと部分が結構減ってきていますね。オールソールも近いかも。
レースステイの裏側まで馬毛ブラシでしっかりホコリを取って、準備完了です。
メンテの基本はクリーニング!
黒でワークブーツ、というこれ以上無いタフな組み合わせ。
しっかり汚れを落とすために多少は無理してもいいかなぁという気になります。
で、今回もコイツで。
「Boot Black ツーフェイスローション」
ステインリムーバーよりも強めの洗浄力で、水性の汚れも油性の汚れも落とすという優れもの。
適量をウエスに取って、全体を軽く擦っていきます。
茶芯が出てほしいトゥは特に念入りにゴシゴシ。何ならこれでゴリっと茶芯が出てくれないかと思ってみたり。
仕上げはいつもの熱湯タオル拭き。全体を温めながら油分を浮かせて拭きとるイメージで・・・
はい、スッキリしました。古い油分が無くなってちょっとマットなスッピン姿。これでクリームもオイルもしっかり入ってくれます。
ちなみにトゥは完全に黒いまま笑
補色は無し。オイルアップで
次は栄養分と油分の補給です。
これも前回と同じく・・・
「M・モウブレイ / デリケートクリーム」と「Lexol / レザーコンディショナー」。
いつも通りの、「デリケートクリーム⇒豚毛ブラシ」から「レクソル⇒豚毛ブラシ」の順番で入れていきます。
いわゆるオイル仕上げなんですが、レクソルを使うとシットリするとともに、表面はサラッと仕上がるので、ベタツキが苦手な方にもオススメです。
オイルを入れた後は豚毛ブラシで圧をかけるぐらいしっかりとブラッシング。そろそろ大きいブラシが欲しい今日この頃。
オイルが表面に残っている状態はヌルヌルのツヤツヤに見えるんですが、このブラッシングで・・・
完全にマットな感じになります。ですが焦りは禁物。このまま1日放置して油分が内部に浸透するのを待ちます。
仕上げはグローブクロスで・・・
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はい、完成っ!!
オイルアップらしく艶めかしい黒に仕上がりました。
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あ、気づきました?
こっそり靴紐を黒の丸紐から茶色のロー引き平紐へ変更してました。てへぺろ。
茶芯化は成功??着画も
少しずつ見え始めた茶芯と馴染むようなブラウンで、クラシックな雰囲気のある平紐にしたいと以前から思ってたんですよね。
ビンテージ風の茶芯レザーに平紐なら間違いなくマッチするはず。
で、日光の下だと…
ほら、黒の奥の方に茶色を感じますよね?うん、感じる。絶対(自己暗示)
深みを感じるアッパーの黒と、トップラインとシューレースのブラウンのバランス、いい感じです。
後からみた図。わかりやすく茶色の下地が見え始めていますが…
なんかちょっと求めていたモノと違う気もします笑
全体が退色してて抑揚が無いんですよね。う~ん。もうちょっと様子見でしょうか。
さて、部屋に持ち帰っての着画タイム。
部屋の中でも茶色を感じられるようになれば本物なんでしょうが、もう完全に黒ですね。
相変わらず左右の革質の差が激しい9875。
気を使わないブーツとしてこれからも出番が多いでしょうし、この調子でエイジングが進んでいくのが楽しみです。もっと茶芯が主張してくれることを期待して。
まとめ
染め替えから2年が経って、少しずつ下地の茶色が見え始めた9875。
シューレースも交換してまた新しい気持ちで履き続けようと思っています。ただ、改めて認識しましたが、平紐って結ぶのが超メンドクサイ・・・
それではまた。
染め替えたときのエントリー。今思えばこれが染め替え沼への入り口でした笑↓