安定のコストパフォーマンスで国民的なアパレルメーカーとなったユニクロ。ベーシックなアイテムを得意としていて、とりあえず下着はユニクロでって方も多いと思います。(私の下着もほぼユニクロです)
そんなユニクロからセルヴィッジジーンズが販売されているのをご存知でしょうか?
ファストファッションブランドが作る、手間暇のかかるセルヴィッジジーンズ。矛盾した2つの要素がどう融合されているのか…どんなレベルのジーンズなのか…
デニム好きとしてはとても興味深く、実際に穿き込んでみる事にしました。
1年半の穿き込み後の全体像とシルエット
私が所有しているのは綿100%のスリムタイプ。現行のものはストレッチ入りとなっています。
通勤用として1年半ほど穿き込みました。
前から
うん。悪くないです。
ジャストサイズを選択したので、腰回りにも細かいヒゲがついて良い雰囲気。ジッパーフライですのでボタンのあたりは期待できません。
股上浅めの現代的なシルエットです。apcのプチスタとプチニューの中間ぐらいのテーパードで、穿きやすいですね。
後ろから。
少しボロくなってますね。
値段が安かったのでどうしても雑に扱ってしまいまして。バックポケットにステッチは無いのでプレーンな印象。左ポケットには二つ折り財布を、右ポケットには携帯電話を入れてました。バッチリあたりがついてますね。ちなみに隠しリベットもありません。
ちゃんと赤耳です。店舗で裾上げしたのでシングルステッチですが、個人的にチェーンステッチへの拘りは無いので問題ありません。
UNIQLOセルヴィッジの生地感と履き心地
使用されているのはカイハラ社製のデニム生地。カイハラ社といえばリーバイス、エドウィンなどの老舗を始め、世界のハイブランドにも生地を供給する日本のトップデニムメーカー。最近はコーンミルズ社に代わりLVC用の生地を生産する事が大きな話題にもなりました。
こちらのユニクロデニムはさすがにライトな生地感です。12~13ozぐらいでしょうか。ほかのレプリカメーカーですと14~15oz程度ですので、比べるとどうしても薄く感じますね。
履き心地も軽いです。良く言えばサラッとしている、悪く言えば頼りない感じ。ジーンズ特有のラフさも少ないので、デニムバカからするとちょっと物足りないです。
また、生地の厚みのせいか、シワや色落ちに立体感がなく平面的です。加工されたジーンズのよう・・・
UNIQLOセルヴィッジ新品との比較
履いてないレギュラーシルエットのUNIQLOセルヴィッジがありましたので比較を。
全体的に色が落ちて結構青くなってますね。1年程度の履き込み期間ということを考えれば、色落ちのスピードはかなり早い気がします。
防縮加工がされているので、糊を落としても1インチや2インチ縮む事はありませんが、それでも多少は縮みます。このレギュラーストレートは履いたままの状態で糊を落とし身体にフィットさせるという、古の儀式を経験する為にジャストを購入したもの。…本当に実行するかは自分でも疑問です笑
UNIQLOセルヴィッジのまとめとオススメ度
ワゴンセールで1290円で手に入れたUNIQLOセルヴィッジ。この値段ですから気を使わずに穿き込む事ができます。圧倒的な安さですが、値段以上の造りでちゃんとしたジーンズです。
ただ経年変化はかなり早いです。何年も穿き続けられるようには作られていないようです。
個人的には、同じ1年穿き続けるならレプリカジーンズを育てたいですね。経年変化を楽しむデニムバカにとって、時間にはお金以上の価値がありますから。
と、良いところも悪いところも書いてきましたが、そもそも比較対象は2~3万円するレプリカ系のジーンズです。比べるのは少し可哀想な気もします。UNIQLOジーンズはその1/10くらいの値段。
これから初めて穿き込みする予定で、自身が色落ちするまで同じジーンズを穿き込めるかを確かめたり、実験的な洗濯方法を試したり・・・そういった使い方ならアリかも。気軽に使えるお値段でここまでの品質は、やっぱり素晴らしい企業努力だと思います!!
最後は着画です。では、また。