【ラフ&タフレザーのポテンシャルとは②】Redwing 8190 ワックス加工ツヤ出し編!

丸洗いから一週間たった中古レッドウィング8190。

前回の丸洗い編エントリーはこちら↓

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内部までしっかり乾燥して、このままでも全く問題なく履ける状態です。ですが、前回宣言したように「初志貫徹」、このブーツを変身させるべくガッツリ加工していこうと思います。

目指すはスムースレザーにも劣らない「ツヤツヤ感」

今回は膨らませた妄想を実行しようという、自分の中ではかなり実験的なエントリー。一緒に加工している気持ちで楽しんでいただければ。

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加工の方向性ときっかけ

そもそも今回の加工を思いたったのは登山靴のワックス加工を知ったからなんです。

ヌバックレザーを使用した登山靴にジェル状のワックスを塗り込んで、雨・キズ・汚れに強くする加工らしいんですが、その副産物としてヌバックがまるでスムースレザーであるかのようなツヤを持ちます。

登山に詳しい方には定番なのかもしれませんが、その変化は劇的でワークブーツファンが見てもぜひ体験したいと思える加工なんです。

とはいえ「ラフ&タフ」レザーはオイルドヌバック。純粋なヌバックとは違い最初から油分やワックスを染み込ませています。この違いが仕上がりにどう影響するんでしょうか。あと、個人的にはラフ&タフのヴィンテージ感のある茶芯は残したいところ。

ということで、目標は圧倒的強度とツヤツヤ、かつヴィンテージ感のある茶芯…おぉワクワクしてきましたぁ!

 

ラフ&タフレザー ワックス加工1回目

まずはクリーニングとオイルアップが完了した現在の姿。

表面はザラッとした手触りですが油分もしっかり含んでいてしなやか。多少のキズがあるぐらいのほうがカッコいい、ワークブーツらしいアッパーです。

今回の加工に使用するのは登山靴用の「コロニル アクティブレザーワックス」です。

ドレスシューズ用の固形ワックスは表面の凹凸を埋めるように塗ることで輝きを出しますが、こちらのジェル状ワックスはレザーに染み込ませるように使用します。
-15℃でも凍結しない、固形化しないので、塗り重ねてもワックスの割れが起こらないという事でしょうね。

引き返すなら今しかありません。一度ワックス加工をすると2度とヌバックのサラッとした質感には戻りませんので覚悟が必要です。

とはいえこのブーツはもともとオイルドヌバック。すでにヌバック特有のサラサラ感はありませんし、その辺は気が楽。

まずは全体にブラシを使って水で濡らしていきます。

この日の気温は6度前後。あまりに低温だとワックスが馴染まないような気がしたのでぬるま湯を使用しました。手も痛くないですし笑

たっぷりと全体を濡らした後はいよいよワックスを入れていきます。量は片足でこのぐらい。

これを一気に全体に塗り広げるんですが、思ったよりも浸透するのが早いっ…ムラなく塗ろうとすると写真を撮っているヒマもありません。

全体に塗り広げた後はひたすらハンドポリッシュ。

普段のワックスと違い表面ではなく内部に浸透するように、押し込むイメージで擦っていきます。で、乾いてきたらまた水で濡らして再びハンドポリッシュを繰り返します。

寒空の下、やめ時もわからず結局片足30分両足で1時間ぐらいはコシコシ擦っていました。

加工直後。濡れているせいもあってかなり色が濃くみえますね。

このまま4日から1週間ほど乾燥させます。

 

ラフ&タフレザー ワックス加工2回目

1週間後、完全に乾ききった8190ですが…

…う~ん。どうでしょう。かなりスムースになったような気もしますが劇的な変化とまでは言えませんね。ツヤ感ももう一つ。

ということでもう1回ワックス加工を施します。手順は1回目と全く同じ。

全体を水(ぬるま湯)で濡らすんですが、そういえば多少水を弾くような…まぁブラシを使って強引に水を含ませます。

ワックスの量も前回と同じです。全体にサッと…あれ?

ここで1回目とは大きな違いが。…全く浸透していきません。

余ったワックスが白く浮いているような状態。ただ今更引き返しようもないので無理やりハンドポリッシュで押し込んでいきます。

そんなこんなでまた1時間ほど悪戦苦闘しておりましたが、なんとか白浮きは無くなってくれました。

完了直後。どうも1回目との違いが判りませんね。色味もツヤ感も同じ。

とりあえずこのまま1週間放置します。

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ラフ&タフレザー ワックス加工 ブラッシングで一変!

2回にわたるワックス加工が完了しました。さて結果は…

でん!

うん。うん。まぁ悪くないです。スムースな質感にはなりました。ただ3週間の頑張りの成果としてはちょっと物足りないものを感じてしまいます。

もう1回ワックス加工をするべきかとも考えましたが、前回のワックス塗布で既にこれ以上の浸透は期待できない状態。

レザーの奥の方に茶色も確認できますし、あとはブラッシングでどこまでツヤが出てくるかなんですが…。

艶出しの馬毛ブラシに成功をかけます。時間をかけてゆっくりと。

こ、これは…!!!

ブラッシング後。この圧倒的ツヤ感!!

ブラシをかける度にみるみる輝きが増していく様は「楽しい」のを通り越して、途中からもう笑いながら磨いてました!

ヌルっと濡れたような艶ですが、スムースレザーと違ってザラ感も残っていて、まるで「ヴィンテージの鉄」のような、重さすら感じる独特な質感に。

ここまででも十分満足できる今回の加工なんですが、仕上げにクリームで更にツヤを出していこうと思います。

選んだのは「コロニル シュプリームクリーム1909」

乳化性クリームの中でも強いツヤが出ることで有名です。

実はクレム1925と迷っていたんですが、せっかく塗ったワックスを溶かさないよう有機溶剤を含んでいないことが今回シュプリーム1909を選んだ理由。

薄目に全体に塗っていきます。靴紐を通して、3週間かかった加工もいよいよ完成です。

 

ラフ&タフ ワックス加工完成!

まずは後ろ姿。

芯材の入ったかかと部分のツヤ感がえげつないことになっています。色味はチャコールというより黒に近いカラーになっていますが奥の方に茶色が見え隠れする感じ。

良い雰囲気になりました。…さぁ正面から。

ででんっ!!

スムースレザーのようなツヤ感を目指した加工でしたが、ヌバックの起毛感を内包した鈍い光沢は全く別物です。茶芯の雰囲気も手伝ってヴィンテージライクな雰囲気。シュプリーム1909のおかげで手触りもサラッとました。

この雰囲気に合うようにシューレースは濃茶の丸紐に交換。

改めて加工前と比べると、その変化は「劇的」といっても過言ではないかもしれません。

before

当然、履いて記念撮影を敢行しますよ~。真正面から1枚。

何とも言えないアジのあるブーツになりましたね。美しさとタフさが両立しています。最高に気に入りました!

 

まとめ

ラフ&タフレザーのワックス加工、めちゃくちゃ楽しい1か月でした。

最初にイメージしていたのはツルツルしたスムースレザーの風合いだったんですが、仕上がりは全然違う方向に。ただ、ヴィンテージな雰囲気とタフさを感じられる今回の加工には大満足です。

水・汚れ・キズにも強くなった8190。通勤用としてもバンバン履いていくつもりなので、この先どんなエイジングを見せてくれるのかも大いに楽しみ。

そういえば、今後はどんなメンテナンスをすればいいんでしょうか?…まぁそれはその時考えましょうかね笑

それではまた。

丸洗い編はコチラから↓

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