「職人工房」の名に恥じないデニム Studio dartisan のススメ!!

ジャパンデニムの老舗「スタジオダルチザン 」日本語訳で「職人工房」。

最初に買ったレプリカジーンズがここのモノだった事もあり、私の中では特別なデニムメーカーです。少し前にダルチの新しいジーンズを手に入れたのもあって、改めて大好きなこのメーカーについて、手持ちの2本を比較しながらご紹介致します。

 

 

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ブランドの歴史

スタジオダルチザンが創業されたのは1979年。他の有名レプリカメーカー、フルカウントやドゥニームと比べても10年程早くまさにジャパンデニム黎明期です。

1960年代にはCANTONやBigjohnがすでに国内生産ジーンズを製造してはいましたが、1986年に発表されたダルチのファーストモデルである「DO-1」はそれまでのジャパンデニムと一線を画すものでした。

最新の織機で大量生産されるデニム生地とは違う、旧式の力織機で織られた昔ながらのデニム生地。生産効率の為に姿を消したセルヴィッジの復刻。カセ染めといわれる芯まで染められたムラ糸を使用したデニム生地に、フレンチワークパンツのシルエットを融合した独自性。

「セルヴィッジ」「ヴィンテージ」といった概念を価値の高いモノとして注目されるきっかけをつくったダルチザンは90年代のヴィンテージ、レプリカブームの礎を築いたジャパンデニムのパイオニアとして認識されています。

 

所有するモデルとエイジング

私が所有するのは「SD-105 ブーツカット」と最近購入した「SD-107 スーパータイトストレート」。

SD-107/studio dartisan

実は他にSD-103というモデルも所有していたんですが、上手く合わせられず手放してしまいました。

写真手前がSD-107、奥がSD-105です。

こうしてみるとかなり色味が違いますね。もとは同じ色だったはずですが、SD-105の方がかなり青味が出てきています。7、8年前の購入で実際の履き込みは2年ぐらい。ヒゲの入り方も気に入ってます。対してSD-107はまだ試着のみなので黒っぽい印象です。

毛羽立ち具合もこんな感じ。

SD-107/studio dartisan

ただSD-105購入時はゆったり履きたかったので、ジャストを狙って買ったSD-107の方がワンサイズ小さめ。今はかなりタイトですが穿き込んでジャストサイズになればいいかなぁと。スーパータイトストレートと名付けられていますが、スキニーほど細くない現代っぽいタイトストレートで、合わせ易いシルエットになっています。

SD-105/studio dartisan

SD-105のシルエットは膝下からカスタムして、ブーツカットからタイトストレートに変更しています。元々膝から上はよく似たモデルなんで、このカスタムでどちらもテーパードが効いて更に近づきましたね。

まだまだ育成途中ではありますが、下がりヒゲの入り方や腿部の退色とも、良い雰囲気が出てきました。洗濯のタイミングも適当で穿き込みもそこそこ。それでもいい感じにエイジングしていくのがこの生地の凄いところ。

 

サイズ感と生地の質感

どちらのモデルもウエストは表記サイズより少し小さめに感じます。ドゥニームと同じぐらいでしょうか。フルカウントより0.5~1サイズ、アーペーセーと比べると2サイズぐらい差がありそうです。

私が所有する2本はSD-100シリーズの中の兄弟モデル。100番台の生地はDO-1とは違いロープ染色なので芯白もある、レプリカとしてはスタンダードな15oz。他にも18.5ozの300番台、12ozの500番台と、生地の厚みで品番が分かれています。インディゴの染色が深いのもダルチの特徴で、ワンウォッシュの状態では黒っぽい青で、色落ちが遅いかわりにメリハリのある色落ち、エイジングが楽しめます。

以前は「SD-001」「SD-003」など000番台のモデルもあって、14ozの左綾という仕様でLEEを意識したレプリカジーンズでした。ですが現在ホームページ上には見当たりません…サンプルを見ただけですが、強烈な縦落ちと柔らかそうな生地で、いつかは欲しいと思っていただけに廃盤なら残念です。

SD-100番台の生地はしっかりと厚みがあって、レプリカジーンズらしいモッチリとした質感。

個人的には14oz~15ozぐらいの生地が一番キレイに色落ちしていく印象がありますね。これ以上厚いとヒゲがぼやけますし、薄すぎるとエイジングを楽しむ前に破れたりすることも…

 

そのほかのディティール

「インディ」と「クリッパー」。革パッチにプリントされたブタのキャラクターです。馬が引っ張り合っても壊れないとアピールした、リーバイスの革パッチのオマージュですが、ブタが引っ張ったところで何のアピールになるんでしょうか笑

ただ、クオリティの高い真面目な造りのジーンズに、こういった遊び心。これが個人的にはツボでして。

他にも左前、左後ろ、右前、右後ろにそれぞれバラバラの4種の生地を使った「セールスマンジーンズ」というかなりぶっ飛んだジーンズが発表された事がありました。ダルチザンのセールスマンが生地の魅力を一本のデニムで説明出来るように作られたはずなんですが、普通に販売されてましたね笑…遊び心溢れ過ぎです。

バックポケットはホームベース型で結構大きめ。ベルトループはセンターをずらして付けられています。ヴィンテージレプリカらしい意匠です。もちろん隠しリベットもありますが、生地が強いのか私の物はまだまだ破れる予兆はありません。

DARTISANの刻印が入った銅リベットと日の丸ピスネーム。

セルビッジは青耳。

 

おわりに

最初に手に入れたのがダルチザンではなかったら、私がここまでジーンズが好きになる事もありませんでした。適当に穿いて、適当に洗ってもさまになる色落ちを見せてくれます。圧倒的な堅牢性も大きな魅力で、穿き込むのにここまで適したジーンズもあまり無いでしょう。私の原点であり、ジーンズ沼に足を踏み入れる原因ともなったスタジオダルチザン。ぜひ穿いて頂きたいジーンズです。

最後はSD-105の着画。ではまた!

ついに穿き込み開始しました↓

【JEANS色落ち日記Ⅲ】Studio Dartisan SD-107編①

 

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