ブーツや革靴の沼にガッツリハマって数年たちますが、これまでほとんど気にしてこなかった「靴下」の世界。
実は急に靴下への興味が湧いたのは、私の眠れるオシャレ心がうずいたわけではなく、もっと切実な事情がありまして。
というのも私の靴の好みはジャストフィット。購入前にはもちろん試着もするんですが、足の状態によっては家に帰ってから履くと痛いぐらい小さく感じることも。
以前は何とか馴染ませようとしていた期間もありましたが、薄い靴下に変えてみると・・・それまでが嘘だったみたいに快適なサイズ感へ。
「靴下の厚みで調整すればどんなサイズでもいける?!」
それ以来、ジャランスリワヤ、オールデンなど、ジャスト過ぎたブーツ、逆に通販でビビって緩過ぎたブーツ、どちらも靴下でサイズ調整することも増え、いつも快適に過ごせるようになりました。
まぁどんなサイズでも…は流石に言い過ぎですが、ハーフサイズぐらいは余裕で調整可能なんです。しかも合わせる靴下をチラ見せするとブーツの印象も変わるというおまけ付き。
それならいろんな靴下を試してみたいと、今回購入したのがこの3足。
それぞれかなり評判の高い靴下です。これらレビューを中心にブーツに合うソックスについて考えてみます。
靴下の素材と特徴は?
靴下の多くは天然素材と合成繊維の混紡で作られているケースが多いと思いますが、メインとなる天然素材によって大きく特徴が変わります。
綿・ウール・麻・シルク…色々ありますが、ここでは靴下の素材として一般的な「綿」と「ウール」について比べてみました。
綿(コットン) | 羊毛(ウール) | |
価格 | 安価 | 高価 |
洗濯 | ○ | △ |
防臭 | ○ | ◎ |
肌触り | △ | ◎ |
吸湿性 | ○ | ◎ |
放湿性 | × | ◎ |
耐熱性 | ○ | × |
耐久性 | ○ | × |
安価でタフなコットン素材、高価で繊細なウール素材といったイメージですね。
すでにアウトドアブランドではウールソックスは定番です。それだけ機能性が高いということなんですが、消耗品の靴下にこのお値段…(高いもので1足3000円!!)
本当ならすべてウールソックスに変えたいところですが、こっちは普通のサラリーマンです。長時間履くような日はウール系を、日常使いにはコットン系と、使い分けるほうが精神的にも懐にも良さそうです笑
ワークブーツに最適なソックスを探そう!
「ブーツソックス」と呼ばれる靴下があります。ワークブーツらしいヘビードゥーティな環境にも適した、ローゲージの糸でしっかり作られた厚めの靴下。
サイズが大きく感じるブーツにはこの厚めのソックスで対応しています。お値段は少々高めの2000円前後でしょうか。
ただこのブーツソックスの定義は曖昧で、素材や作り方に制限は無さそう。なので選択肢の幅が広い広い…泣
これまでの私の定番は「Healthknit」のソックス。
1900年創業のアメリカの老舗。素材はコットンがメイン。パイル編みで厚みのある柔らかい履き心地です。
素晴らしいのはユニクロと大差ない、3足セット1500円というお値段。靴下にこだわりがない頃からずっとお世話になっています。
暖かさを感じるカラーと質感。ワークブーツにピッタリです。
履き心地もコスパも良好。ただ、ワンサイズのみの展開で緩めのフィット感。履いていると結構すぐユルユルになってしまうんですよね。デザイン的にも、もう少しプラスしたい…
という事で、今回購入したのが、「rasox ウールソックス」です。
made in japanの人気ブランド。どの靴下も足の形状に合わせた独特なL字型が特徴的です。
せっかく購入するならとワークブーツらしくウール素材のものを選びました。サイズもS/M/Lと展開があって足の大きさに合わせて選べます。お値段は少々高めの1980円。
足を入れた瞬間に違いを感じます。ふわっとした質感とサラサラの足当たり、ウール素材のおかげでしょうか。
特筆すべきはフィット感。L字形状の賜物かサイズ展開のおかげか、窮屈さは全くなく、靴を履いてもズレる感覚もありません。・・・これは素晴らしい!
ブーツからチラリと覗くジャガード柄。うんうん。良い感じです。もちろんクッション性も問題ありません。
あとは耐久性。洗濯での硬化も気になります。この辺は少し履いてからもう一度評価が必要ですね。いまのところ文句無しです。
ドレス系ソックスで遊ぼう!
今度は小さめブーツへの対応用の靴下を。ビジネスの場でドレスシューズを履くような場面で使用する薄目の靴下にも色々あります。
これまでメインで履いてきたのは安心のユニクロソックス。
防臭や消臭などの機能性もあり、すぐに穴が開くような粗悪品でもありません。これで3足セット1000円は驚異的なコスパといえます。現状不満は特にないんですが、もう少し遊び心を。
●TABIO タビオ レギュラーソックス
日本製でありながら控え目な価格設定。好コスパブランドとして名高いタビオ。初購入です。
見ての通りボーダー柄のカジュアル系。そのせいもあるのか思ったより生地は厚めでユニクロと同程度でしょうか。値段は880円、素材はコットン混紡です。
さわやかな春を感じるカラーですが…う~ん。今のところユニクロと大きな差が無いように感じています。
もちろん靴下ですので履いてからのほうが大事。このあとの耐久性に期待ですね。
●Happy socks
ポップでカジュアル、オシャレ靴下といえば、スウェーデン発のこのブランドを挙げる人は多いでしょう。
ただちょっと勇気が必要なぐらい突飛なデザイン、という印象もあって購入までのハードルはなかなか高め笑
今回購入したのは同ブランドにしてはおとなしめのもの。生地感はドレスソックスとしてはしっかりしています。ユニクロと比べてやや薄め。コットン主体でお値段は1500円。
ブーツソックスでは痛くて履けないオールデンですが、この靴下ならすんなり足が入ります。
小さいハートが控え目な遊び心を感じます。可愛いですね。とてもオッサンの足元だとは思えません笑
正直、ペラペラだったらどうしようと思っていたんですが、予想よりもかなりしっかりした靴下。足裏にクッション性も感じます。別のデザインも欲しくなりました。
●UNITED ARROWS ソックス
オールデンを購入したときにお店で買った2足のソックス。
茶色のソックスはブランドオリジナル。これぞドレスソックスといえる薄手でサラッとした靴下で、値段は1100円。
ネイビーのソックスはALTO。1923年、北イタリア・ブレーシャで創業したハンドメイドソックスメーカーのものです。値段は2600円。
ユニクロでも似たようなソックスがありますが、こちらの方が光沢がありますね。今回紹介した中では最薄。
普段スーツを着用する方なら違和感ないのでしょうが、私にはビジネス感が強すぎて・・・
まとめ
これまでユニクロで満足していた靴下ですが、扉を開けたら途方もなく広い世界が広がっていた、という感覚です。
素材や産地、デザインなどなど、拘る部分は人それぞれ。色々調べている時間も楽しかったですね~。これはハマってしまいそうな予感がビシビシ笑
特にウールソックスとの出会いは衝撃的でした。まだまだ奥がありそうで、近く他のブランドも試してみようと思っています。
生地の厚みでサイズ調整を、
デザインで遊び心を、
長時間の着用も快適に過ごせる機能性を・・・
拘るだけの価値がある靴下の世界。どっぷり浸かるのも悪くないかな。あとは財布との相談です。それではまた。