丸洗い後はアフターケアが大事
結局10日ぐらい放置乾かしていたダルトンを自室に運び込みました。
思いのほかシットリした質感を保っていますね。さすがはアレンエドモンズ、というところでしょうか。
とはいえ、近づくと多少は白茶けて見えます。しっかりと油分を補給してあげる必要がありそう。
あと目立つのがソールの退色。
正面からの写真でも判りますが、地面に近い部分はもちろん、側面もこの丸洗いで黒い塗料が剥がれたのでしょう。
スマートでドレッシーなブーツなので、ここはビシッと黒一色にしたいところ。
いつものように、「デリケートクリーム」+「レクソルコンディショナー」をアッパーにたっぷりと塗布していきます。
指で直接塗り込んで豚毛ブラシで内部に押し込む気持ちでブラッシング。
ちなみに革底にもデリケートクリームを塗っています。ソールとはいえ同じ革。やはり柔軟性は大事ですから。
仕上げにかっさ棒を使い表面を押し固めるようにして、ソールのメンテも完了。
仕上げは美しくないと。
仕上げはサフィール軍団。
クレムは染料ベースなので、丸洗いで白っぽくなってしまったアッパーの補色にもピッタリです。
で、実際に塗ってみると驚くほど吸い込んでいきます。
丸洗い後というのもありますが、おそらくこのブーツのアッパーは顔料系の塗膜が薄い、クリームを吸いやすい革、高級さが伝わりますね。
靴クリームは化繊ブラシを使って全体に馴染ませました。
最後に黒ワックスで少しだけ光らせます。
ダルトンはかなりドレッシーなブーツなので、控え目でもワックスを乗せたほうが見栄えがよさそうです。
同時にソール側面にも塗って、黒く輝く額縁をイメージ。
最後にグローブクロスで拭きあげて・・・
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はい。
最高級ブーツ、ダルトンの丸洗い、無事完成です。
めっちゃスマートで、紳士のブーツといった佇まい。大人の余裕というか、色気を感じるブーツです。
ソールもちゃんと黒一色、ワックスのツヤ感も合わさって華やかな印象。まさにドレスブーツ。
今回のメインテーマだった型崩れのリセットも、ここまで復活できれば上々ではないでしょうか。
小さめ?アレンエドモンズのサイズ感と履き心地
私の足のサイズは 足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm。
普段はUS7.5~US8を好んで履きます。
ただアレンエドモンズは通常のUSサイズより小さいという話をよく聞きますので、今回は大き目をチョイスしました。
・・・US9D!?
普段より1サイズ以上大きいサイズです。
出品者の紹介文からはこれがジャストだと思ったんですが、サイズ表記を見ると流石にビビりますね。さすがに大きすぎたかも。
そんな不安を感じつつ、いざ足入れ・・・
カッコ良い!
ロングノーズで細身。つま先のワックスも効いて、履いた姿もドレッシーな大人ブーツですね。
・・・
いや、ちっさ!
実際履いてみると大きいどころか足が痛いぐらい小さめです。縦には余裕がありそうなので、見た目通り幅が狭いんでしょうね。
やはり試着無しはリスクがあります。しかし1サイズアップでも足らないとは…
キメが細かくて柔らかいアッパー。今回のメンテで黒が一層深くなって表情がキリっとしました。
少しだけハイトが高いところもドレス感があっていいですね。
とか言ってるうちに痛みは無くなってきました。これだけ柔らかいと馴染むのが早いのかもしれません。
噂通り、返りの良さと履き心地の柔らかさは驚愕もの。
ブーツ自体が軽いというのもあって、独特な履き心地です。
正直、ワークブーツ好きには不安になるぐらい柔らかいんですが、それがクセになるというのも良く分かる、これは快適です。
まとめ
着画を撮っている数十分で足に馴染んできましたし、このままストレスなく履けるぐらいフィットしてくれればいいんですが。
初めてのアレンはサイズ100点満点とはいきませんでしたが、良い経験になりました。
これだけしっかり作られているのに、こんなにも軽くて柔らかい靴があるとは。
カッコ良いブーツなうえに、アッパーの革も高級感があって・・・今後の変化も楽しみになります。経過はエイジングレポートで紹介できれば。
それではまた。
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