今年こそは「夏でもブーツ」を完遂するつもりでしたが、さすがに毎日は暑すぎる事に気づきまして・・・といってもまだ6月なんですが笑
そんな理由で夏用に再び短靴を探していたんですが、色々みているうちに古靴への興味がむくむくと湧いてきました。
マニアいわく、「革質が抜群である」とか「革の厚みが全然違う」などなど、革好きとしては見逃せない意見が多数あって、これは1度体験しておかないと。
結局ビンテージシューズ初心者の私が選んだのが「BRITISH WALKERS」。
結果的に大満足の買い物となったんですが、購入までには色々とクリアするべき問題があって・・・。
ビンテージシューズ初心者が実際に購入するまで
インスタで見る古靴がとにかくかっこよかったのもあって、ビンテージシューズの購入を決意。予算は1万円ほど。夏でもガンガン履けるタフな短靴に狙いを定めました。
ただ初心者としては製造からかなりの年月を経た革の状態はかなりのリスクを含んでいます。これはさすがに手にとって確認してから購入したい・・・
で、意気揚々と古着屋を回ったんですが、マーチンのビンテージものなどはたくさんあるんですが、ピンとくるものには出会えず。というのも、実は専門店の存在を知らずに普通の古着屋を巡っていたんですよね~笑。
再度都会に出るのも億劫で、結局今回はネットオークションで購入することにしました。
アレンエドモンズ、フローシャイム、ジョンストン&マーフィー、ハノーバーなど、私でも名前をよく聞くブランドはそれなりに高額。かなり状態が悪そうでも平気で1万円を超えます。状態の良いものは2万、3万と更に高額に。
これは金欠気味の今の私には手が出せない雰囲気・・・諦めてマーチンの短靴にするかと思っていたところで出会ったのがこの靴でした。
予算を余裕で下回るお値段。
一目で分かる、革の状態の良さ。
間違いなく良品とわかるディティール。
…という事で即決。無事ビンテージシューズデビューとなりました。
全体写真とBRITISH WALKERSについて
前オーナーさんは古靴に精通されていたようで、ノーメンテですがこのツヤ感。素晴らしい状態です。
ロングウィングチップとシボ革がアメリカンビンテージを感じずにはいられません。
ビンテージシューズに付き物の履き口のダメージもなく、かなりきれいな状態。
色味はブラウン系。履き込めばまだまだ変化していきそうな雰囲気があります。
「BRITISH WALKERS ブリティッシュウォーカーズ」は、アメリカはシカゴに拠点のあった「J.P Smith Shoe Company」の1ブランドだったらしいのですが、現在は存在していません。
トレードマークはこの「BRITISH WALKERS」の文字と紳士が歩いているイラスト。「made in usa」の文字も見えます。
これは1945年1月18日に登録され1986年の3月27日に登録が抹消されているそうなので、この靴は少なくとも1986年以前に生産されたもの。
70’s~80’sのブランド後期のものと推測しています。
各所のディティール
アイレットは5つ。シューレースは同色の細めのものに交換しました。
はじめてのシボ革ですが本当に美しいです。モチモチした質感でクラックなども無く、製造から40年経過しているとはとても思えません。
ウェルトは360度ストームウェルトでしっかり造られています。
ソールはダブルレザー。ボリュームもあってカジュアル履きにもぴったりです。さらに前オーナーさんがラバーを半張りしてくれています。ガシガシ履きたかったのでこれは助かります。
ヒールカップまで羽根飾りが伸びるロングウィングチップ。初めて履くビンテージシューズには絶対欲しかったディティールです。アメリカの古靴といえばこの意匠ですよね。
もとのレザーソールに半張りされたラバー、ヒールラバーも交換済みでこのまましばらくは履きこめます。
古靴好きの中にはオリジナルの状態にこだわる方もいらっしゃいますが、私は購入前からこの2点は後付するつもりだったので、結果的に費用も浮いてウハウハですね笑
サイズ感と履き心地
私の足のサイズは足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm。
普段はUS7.5を履く事が多いですが、この靴はUS8/D。
ビンテージシューズは総じてサイズ感が小さめだと聞いて不安でしたが、この靴を出品されていた方のサイズが私とほぼ同じだったので、思い切って購入しました。
結果はジャストサイズ。ネットで靴を買うときの最難関を無事突破です笑
実際に足入れをしてみると、ヒールカップは大きいものの、履き口が小さく設定されているおかげで踵が抜ける感覚もありません。
履き心地もダブルレザーソールなのでもっと固いかと思いましたが、全く問題なし。ガンガン履ける良い相棒になってくれそうです。
さいごに
以前から興味があったビンテージシューズ。今回は素晴らしい靴と出会えた事に感謝です。
ブリティッシュウォーカーズは初めて聞くブランドでしたが、素晴らしい造りでこの時代のモノ作りの良さを十分に物語っています。
今は無いこのブランドの歴史をたどっていると、古き良きアメリカの雰囲気を身近に感じますし、ビンテージシューズにはロマンがありますね。
これはこのまま沼にはまる可能性が・・・笑
最後は着画です。それではまた!