【キズ隠しの沼へ…】レッドウィング9875のメンテ大失敗!①-涙の別れ編

なんとなく時間が空いた日曜の昼前。そろそろクリームを入れようと思っていたアイリッシュセッターに目が留まりました。

「昼ごはんまで少し時間があるし、サラッと手入れしとこうかなぁ」

なんて軽い気持ちで靴を持って部屋の中へ。

これが大惨事の始まりになるとは、この時は微塵も考えていなかったんです・・・

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現状のアイリッシュセッターを確認

ソールを綺麗にして室内へ運び込みました。

靴日記でもよく登場していますが、通勤でもプライベートでも履いているヘビーローテーションの一足。少しずつエイジングを感じられるようになってきています。

シューレースを外すとしわくちゃになったタンが見えて、これはこれでカッコいいと思っています。

想像してたより乾燥してなさそうですが、前回のメンテから半年以上経過していますので、しっかり手入れしていこうと思います。

一番気になっているのが右足のトゥ。コンクリートブロックでガリッた跡が残っています。

アジと言えば聞こえがいいんですが、今回のメンテでもう少し目立たなくできないものかと。

 

クリーニング

とりあえずいつも通りのステインリムーバーと蒸しタオル拭きでスッピン状態に。綺麗に見えていましたが拭き終わったウェスは砂汚れで茶色くなっていて、クリーニングの効果を感じます。

もともと状態も悪くなかったので土汚れが落ちた分、スッピンでもツヤツヤ。

レザーには油分だけではなく、一定量の水分も必要です。ということでデリケートクリームを。

どんなブーツでもデリケートクリームは入れるようにしています。安心感も得られますしね笑

 

トゥのキズ隠し・・・やってしまいました

全体にクリームを入れる前にトゥのキズを目立たなくさせようと思います。

方法は色々あるようですが、一番手っ取り早いのは同系色の靴クリームを乗せてキズを隠す方法です。

以前トリッカーズも同じ方法で補修して仕上がりにも大満足だった記憶。

私自身、成功体験があるということで今回もクリームで隠す方向で。

・・・所有している色付きクリームで一番明るい色はこのコニャック。う~ん、今考えると嫌な予感しかしませんね。

指でチョンチョンと乗せるように塗って、余分なクリームはウェスで拭き取りました。

はいはい、めちゃくちゃ目立ってます。これでもかってぐらいキズが主張しはじめました。

どう考えてもコニャックは濃すぎですよね。

いやぁ~、失敗失敗。とりあえずステインリムーバーで再度綺麗にして、と・・・

・・・あ、あれ!?

「・・・嘘だろ、おい」

擦れば擦るほど状況が悪くなっていきます。焦る私、広がり続けるシミ。

最初のクリーニングでは問題なかったはず。

何で?

なんで

・・・あ”あ”ぁぁぁ

 

Name

※注意:キズを隠すなら「顔料ベース」の靴クリームです!!

 今回使用したクレムは染料ベースです。

 色を染めるのと色を乗せるのは全く違います。

 全体の退色が気になるなら染料、一部のハゲを隠すなら顔料でしょうね。

どうも傷ついた銀面が思ったより染料を吸ってしまっていたようで。それを焦って擦りすぎたせいで、銀面がさらに傷んでどんどん広がってしまった、という事でしょうか?

どっちにしろ最悪な結果です。ドレスシューズでもないのに軽い気持ちでキズ補修なんて考えなければよかった…(´;ω;`)ウゥゥ

少しでもごまかそうと、浸透性の高いコロニルシュプリームクリームを全体に塗ってブラッシング。

本来は全体の印象とか、ゴールドラセットとシュプリームクリームの相性なんかを語るつもりだったんですが、もうトゥにしか目がいきません。

少しはマシになったでしょうか?

元の引っかきキズならアジとして受け入れられる範囲だったんですが、このシミはちょっと…

よし、決意しました。こうなったら奥の手を使います。

 

スピランで補色!・・・更なる地獄に

以前から気になっていたスピラン。アルコール系の染料です。

革靴の染め替えをDIYでやっている方がとてもきれいに染め上げているのを見て、いつかやってみたいと情報だけは集めていました。

本来キズの補修は「アドベース」と「アドカラー」で行うのが定石

ただ顔料ベースのため仕上がりがツルっするようで、その点スピランは革らしさを残して仕上がると評判。もはや期待しかありません。

どうせならキズも目立たないようにと、細かめのサンドペーパーで削ることに。

・・・これ、「絶対やったらあかんやつ」です。(マネしないでくださいね)

とりあえずキズは完全に見えなくなりました。ここに調色した染料を乗せていきます。銀面が削れた革にスピランがどう入っていくのか・・・

頼む!!

でーん!!

大・失・敗!!!

やればやるだけ深みにはまっていく感じ。もう地獄です。泣きそう。

そもそもキズ補修ならアドカラーで良かったんです。何なら最初から顔料ベースの乳化性クリームを買えば何も問題なかったはず・・・

今までの決断がことごとく裏目に出ています。かといってこのままでは履けそうもありませんし。

・・・黒色に全体を染め替える

もうそれしか手はないように思います。

もともと明るすぎるカラーで合わせづらいように感じていましたし(自分を納得させる言い訳)、染め替え用に中古ブーツを買う必要がなくなりますし(言い訳2)、染め替えを経験する良い機会にもなりましたし(言い訳3)・・・

やります!今度こそ納得できる状態まで復活させます。(泣きながら書いてます)

 

まとめ

軽い気持ちで始めた今回のメンテ。自分史上最大の失敗を経験することになりました。

手持ちのブーツで明るい色は少ないので、貴重な存在だったアイリッシュセッター。

少しずつ色味が濃くなった最近は愛着もひとしおで、もう少しエイジングすれば合わせづらさも解消できる理想的なカラーを手に入れられそうだっただけに・・・痛恨の極みですね。

皆さん、ワークブーツは少々のキズは勲章のようなもの。気にせず履きましょうね。

どうしても気になる場合は同色の顔料系靴クリームで埋めるのが一番リスクが少ないかと。

どう考えても、ヤスリがけ→染色は見ての通りで、絶対あかんやつです。泣きながら夜を明かすことになります。

次回はゴールドラセットセッターの染め替えに挑戦します。成功を祈っていてください…それではまた。

後編アップしました。こちらからどうぞ↓

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