長期の充電期間を経てアップデートされた新生ベックマン。
ベックマンの名前がついているものの、ラストもアッパーのレザーも、ソールまでも違うという、仕様変更がてんこ盛りのもはや「新モデル」です。
細かいディティールはコチラから↓
新品のRedwing9422ですが、現時点では…
ちょっとカッコ良いとは言いづらいですね笑
プレーントゥの6インチブーツなので、履き込む前はどうしても抑揚がない、のっぺりした印象になりがち。これは仕方ないところでしょう。
今回は履き出す前のプレメンテが中心です。どこまでカッコ良く変身してくれるのか。後半は着画も。最後までご覧いただければ。
エクスカリバーレザーにはオイル?クリーム?
さて、私が購入したのはブラウン系の”シガー”エクスカリバー。
旧ベックマンのフェザーストーンレザーでは、オイルを入れすぎると艶感を損なうため、クリーム系でのメンテが推奨されていましたが、今回のエクスカリバーは明らかに油分が多めのオイルドレザー。ワークブーツらしくオイルで育てるのも全く問題なさそう。
とはいえ、ベックマンという名前を誇示するように表面はしっかりバフがけされ、新品でも相当艶も感じます。
ということで今回はオイルレザーに程よい艶をのせる、いつもの2つのクリームです。
とりあえずワーク系を綺麗に履くなら、このコンビを塗っとけば大丈夫。
まずはデリケートクリームから入れますが…そこまでグイグイ吸っていく感じでは無いですね。
まぁこの艶感ですから、多少は顔料系の塗膜もあるんでしょう。
化繊ブラシを使って内部に押し込むように擦っていきます。
同じようにアニリンカーフクリームも。
グッと力を込めて、革を揉み込むようにブラッシングしていきます。
そのあとは1時間ぐらい放置。クリームの成分が革の内部に吸収されるのを待って…
仕上げの乾拭きです。
このネル生地での乾拭きが結構大事。残ったクリームがホコリや汚れを吸着して革に悪影響が出るとか。まぁ、単純に表面がサラッとして仕上がりの満足度だけでも雲泥の差です。
プレメンテ完了!やっぱり履きシワがないと
靴紐は平紐にしようと思っていたんですが、クセがついていない状態での平紐はちょっと結ぶのに苦労しまして。
現時点ではタスランの丸紐で履き込むことにしました。
・
・
・
ドン!
いや~良い感じ。
艶がプラスされたのと、少しだけカラーが深くなったようにも見えます。
ただ、履き込んでないのでタンの納まりが悪く、全体のシルエットはまだまだモッサリ映りますね。
履きシワの無いツルツル卵肌なヴァンプ。
ま、新品状態がイマイチ決まらないのはRedwingならいつもの事。
それなら足を通して、からの…
・
・
・
・
オリャ。
シワ入れの儀。完了。
ワークブーツなので細かい事は気にせず豪快にいきましたっ笑
ご覧の通り、ワークブーツらしいワイルドな皴です。テンションがかかる部分の油分が逃げて薄くなる凸部と、対照的に濃く映る凹部。
ツヤがあって油分たっぷり…特長はクロムエクセルに似ていますが、それよりも表面はカラっとしています。
これは面白いエイジングを見せてくれそう。
着画タイム!
早速玄関を出て、日光を浴びての試着タイムです。
メチャクチャ良い感じ!
やっぱり屋外で見ると映えますね。
細身のラストということで、旧ベックマンよりハーフサイズ上げましたが、正直フィット感は今回の方が上。
#8の木型ならUS7.5だと履き始めがタイトに感じ、かといってUS8にすればガバガバに感じる私ですが、#224の新生ベックマンはUS8でジャストでした。
ミッドソールも薄くなって、シルエットはかなりドレッシーに映ります。細身のジーンズにバッチリはまりますね。
ちなみに履き始めは思いっきり縛る方が馴染みやすいと思っています。
そのおかげか、すでにくるぶしの部分には色ムラが発生していますね。これならアイアンレンジを超えるエイジングスピードが見られるかもしれません。
アウトソールはグロコード。
旧ベックマンのラグソールもワーク感があって良かったんですが、これはこれでドレッシー感があって良い雰囲気です。
エイジングでアッパーがヤレてきたら一体どんなバランスになるのか、楽しみです。
インソックに仕込まれたクッションのおかげで履き心地はかなり向上。
アッパーも柔らかめで、これなら長く履いてもストレスは感じないと確信しています。
まとめ
買うべきか、我慢するべきか、悩んでる方も多いと思います。そりゃそうです。ベックマンという名前がついているものの、これまでとは大きく仕様が異なっていますから。
ただこの復活は一過性ではなく、通常商品として生産は続くと発表されています。
もう少しすればエイジングの参考例も溢れてくるでしょうし、焦って手に入れる必要もないかなと思います。私も来週からはガンガン履き込む予定。エイジングレポートに登場するのを楽しみにしていただければ。
それではまた。