ワークブーツの代名詞「レッドウィング」。自分の中では今も昔も変わりません。ブーツが好きなら誰でも一度は通るブランドではないでしょうか?
もちろん私も大好きでして、現在4足のレッドウィングを所有しています。
レッドウィング一筋、更にヴィンテージへと深化していく方もいれば、そこからホワイツやWESCOなど他の上質なワークブーツメーカーへ移っていく方がいたり。
私の場合は年齢とともにトリッカーズやパラブーツ、そしてオールデンへと少しずつドレッシーなブーツへと興味が拡がってきました。
今回は私の大好きなこの2つのブランドをサイズ感や見た目を中心に比較していこうと思います。これからオールデンデビューを考えている方の参考になれば・・・
ブーツ同士で比較!「ベックマン」と「ジャンパーブーツ」
まずはレッドウィングの中でも比較的ドレス寄りとされるベックマンと、オールデンジャンパーブーツを比べてみます。
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シルエットとディティール
写真左がベックマン9014、サイズは7.5/D。右がジャンパーブーツ7/Dです。
真上から撮影してみました。
ハーフサイズ違いますが、アウトソールの全長はほぼ同じ。ただシルエットはジャンパーブーツ/バリーラストの方がぼってりした印象。レッドウィング#8ラストのベックマンがスタイリッシュに見えます。
ツヤ感には圧倒的な違いがありますね。まぁコードバン特有のこのツヤの為に倍以上のお金を払ってますから笑。
正面から。
まずトゥと甲の高さに違いが見られますね。ベックマンの方が丸く、よりカジュアルな印象。また似たようなラグ型のソールもオールデンは目立たせないよう工夫され、ドレッシーな印象になってます。
バックショット。
ヒール部分は270度ウェルト採用のベックマンのほうがややスマート。さらにベックマンのバックステイは2重ステッチ。堅牢性もうかがえます。
サイズ感と履き心地
履いた感じはハーフサイズ大きいベックマンのほうが当然ゆったりしていますが、レングスやワイズに関しては1/4サイズほどの差。ただ甲の高さはベックマンの方がかなり深いですね。
私の場合ジャンパーブーツは薄いソックスでジャストなのに対し、ベックマンはインソールを足してジャストです。
redwing 9014 beckman
実際に履いてみると、ベックマンのトゥの丸みが分かりやすいですね。シューレースを丸紐に交換しているのもあって、ワークブーツらしい顔です。
alden D8826HC jumperboots
一方、オールデンのジャンパーブーツはツヤツヤのコードバンに低めのトゥ。ベックマンに比べると、よりドレッシーに感じます。
全体的に見て感じるのは
「ワークブーツの延長線上にあるベックマン」と「ドレスシューズの範疇にあるジャンパーブーツ」
といったところでしょうか。
短靴で比較!「PTB」と「ポストマン」
次は同じ短靴のオールデンPTBとレッドウィングポストマンを比べていきます。
それぞれの詳細はこちらから↓
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ディティールを置いた状態で比較
まずは真上から。
サイズはPTBが7/D、ポストマンが8/Dとワンサイズの違いが有りますが、こちらもアウトソール全長はほぼ同じ。
シルエットはモデファイドラストのPTBのほうが絞り込みがやや強めで、ドレス感があります。
加えてポストマンには緑文字のタグも付いていて、より一層カジュアルに感じます。
正面から見るとまずソールの違いに目がいきますね。ブラック・クッション・クレープのポストマンは、シングルレザーのPTBと比べると倍ほどの厚みがあります。
バックショットでは、ヒールにレザーの積み上げがあるPTBはドレッシーな印象。
PTBは270度ウェルト、ポストマンは360度ウェルトなのもあって、ボリュームが違ってきますね。ポストマンはやはりカジュアルに映ります。
サイズ感とシルエットなど、履いた状態で比較
実際に履いてみました。
Redwing 101 postman
真上から見ると結構シュッとしています。細めの丸紐に交換している事も影響しているでしょうね。
表面を加工したレザーですので光沢も十分です。コードバンと比較しても遜色無いほど。
ただガラスレザー系の革は、シワが汚くなりがちなのは仕方ないところ。
そのまま履くと、履き口がくるぶしに当たるのでインソールを入れています。
Alden 53202 PTB
ポストマンに比べるとラウンドトゥが少し緩やかなカーブですね。これは以外でした。
少しマニアックですが、羽根の閉じ具合が自分の中ではベストです。ジャストサイズと言っていいと思います。
ポストマンにはインソールを入れているのもありますが、オールデンPTB/モデファイドはワンサイズ下で同じようなサイズ感ですね。
まとめ
オールデンの木型「モデファイド」と「バリー」については、他メーカーのハーフサイズ下が基本だと考えて良いと思います。
ただ足型は千差万別。あくまでも「私の場合は」という事になります。
是非ご試着の際には普段のUSサイズから「ハーフサイズ下」も試していただきたいですね。極上のフィット感を得られるかも笑
本来、比べるようなポジションでない2つのブランドですが、並べてみると色々と発見があって、楽しい時間でした。
結局、ハードに履くならレッドウィング。キレイめに履くならオールデン。という至極当たり前の結論に落ち着きました笑
言わずもがな、どちらも最高のブーツですよ!それではまた。