ジーンズとも相性抜群! アメリカントラッドの最高峰 Alden Plain Toe Bluccherのススメ!!

アメリカントラッドの最高峰、Alden。靴に興味を持ち始めた頃からの憧れでした。

それから数年が経って、更に大人、というかオッサンになった私が購入したのが、こちらのAlden 53202 Plain Toe Bluccher

ジーンズに合わせるつもり満々で選んだこの靴。その最高な魅力をご紹介できれば。

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オールデンの歴史と購入の経緯

今や世界的に名声を得るオールデン(Alden)は、1884年にチャールズ・H・オールデン(Charles H.Alden)が、アメリカ・マサチューセッツ州ミドルボロウに設立したブランドです。

日本で販売されたのは1979年。セレクトショップビームスが初めてオールデンをリリースし、以来現在まで高い人気を維持しています。

オールデンといえば、ホーウィン社のシェルコードバンを使用したアッパーをイメージしますが、ホーウィン社との強い結び付きを象徴する有名なエピソードがあります。

1960年代、世界的にコードバンの需要が低下し、ホーウィン社は経営的に難しい局面に。その危機を知ったオールデンは約2年分の在庫を買い取り、ホーウィン社は無事、経営危機を乗り越えた、というもの。まぁ、オールデンにしてみれば、当面の生産在庫を確保しただけなのかもしれませんが

それでも、現在の両社はそれぞれの分野でトップカンパニーの一つとして存在しています。おかげで私もこうやって履く事ができるので、この時のオールデンの判断には感謝です!

出典:Aldenshoe.com

 

元々憧れていたオールデンですが、購入はもう少し先の予定でした。それが、インスタやら雑誌やらでとにかくカッコいいエイジングを山ほど見たせいで「将来、購入の参考になるし、試着しとくかなぁ」とか言い訳しながらアローズへ。輸入代理店としてはラコタハウスが有名ですが、私の希望に合う靴はセレクトショップの方が多いのではないかと、インスタグラムで教えて頂いたのもあって。

まぁ試着したらダメですね笑。当然我慢出来る訳も無く。

ハイカッコいい~。

試着の様子。ジーンズはA.P.Cのプチスタンダード。片方の靴はお気に入りのRedwingのアイアンレンジです。

いかがでしょうか?このシルエットの違い、美しいです。

その店にあったのはハーフサイズ大きく感じ、翌週に別の店舗から取り寄せて頂きました。値段が値段なだけに、これまでのような試着での失敗は許されないので、慎重に、慎重に。全ての感覚を足元に集中する感じで試着した結果、無事満足できるフィット感で憧れの靴を手に入れる事が出来ました。その代わり結婚以来、少しずつ貯めたヘソクリが綺麗に全て無くなりましたが

 

Alden 53202 のシルエットとディテール

私が購入したのは定番のプレーントゥブラッチャーをユナイテッドアローズが別注、モデファイした「53202」。

アッパーはホーウィン社製のシェルコードバン、#8カラー(バーガンディ)

定番の形に定番のカラーですが、初オールデンなんで憧れをそのまま購入した感じ。ただ、アイレットは外ハトメと呼ばれる金具が外から見える仕様になっています。実はここが購入のポイントでした。100%デニムに合わせるつもりなので、カジュアルダウンしやすく強度も上がるこの仕様はドンピシャです。

ストームウェルト仕様で、存在感と男っぽさ、ラギッド感がありますね。履き下ろしの時までにスチールトゥを装着する予定です。

ソールはシングルのレザーソール。オールデンはダブルソールの印象が強かったんですが、これはこれでスマートで良いんじゃないでしょうか。

同じシングルレザーソールのウルヴァリンと比較しました。上がAlden。

ソール側から見るとわかりやすいのですが、尋常ではなく土踏まず部分が絞り込まれています。おかげで履いた時の印象がグラマラスで美しいシルエットになります。

モデファイドラストという木型で、元々はハイアーチと呼ばれる症状の人向けの矯正靴用として開発されたもの。土踏まずの部分を絞り込んで、靴自体のアーチを高くする事で、足の裏全体で体重を支えられるように工夫されているとか。

このラストが採用された靴は、一部の別注品を除けば、ほぼ日本でしか販売されていません。扁平足が多いはずの日本人にこれだけ受け入れられているのはなんとも不思議です。

バックショットも。

 

サイズ感と履き心地

私の足は実寸で 足長:257mm 足囲:253mm 足幅106mm

この靴はUS7/Dでジャストです。

ほかのブランドですとUS7.5US8を履いていたので正直ビックリ。やっぱり試着は大事ですね。ちなみに隣に置いてあったバリーラストのオールデンも同じサイズ感でした。

アーチが高く設定されているので、土踏まずで歩いているような独特の履き心地です。ただそれがかなり心地良いんですよね。

アッパーにコードバンを使用しているので靴自体硬めのイメージでしたが、このラストのおかげか、ジャストフィットの恩恵か、今のところ痛みも無く履きやすく感じています。シングルレザーソールらしく足馴染みも良さそう。あとは長時間履いた時にどうなるかですね。

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コードバンの手入れと道具

初コードバンということでプレメンテすらビビッた結果、未だ購入したままの状態です笑

コードバン専用のツールは色々と買い足して準備は万全なんですが

汚れ落としは水分に弱いコードバンの特徴を考慮して、いつものステインリムーバーではなく乳化製の「クリームエッセンシャル」をチョイス。

ブラシは、コロニル製の柔らかい山羊毛のものを追加購入。艶出しに使用するつもりです。

で、アビースティックの代用品「かっさ棒」。水牛の角でコードバンの毛羽立ちを抑えるのに使います。

問題は靴クリーム。専用クリームを購入するつもりでしたが、艶感を出すにはワックスが必要だとか。それなら普通のサフィールにしようかなぁと。更にはプレメンテはアニリンカーフクリームが良いという話もあって、絶賛迷い中。

あとは皺入れを行うかどうか。自然なシワが一番ですが汚くなってしまっては元も子もないですし。皺入れをしたらしたでワザとらしくなりそうだし。

ということでプレメンテはあと少し先ですかね笑

 

おわりに

憧れのオールデンを手に入れたもの、取り扱いにビビッて今のところ履き込める気がしていません笑

ただ自分の中での最高級なお気に入りが増えたことで、これまでの超お気に入り靴ParabootTrickersを躊躇無く履き込めそうです。それだけでも充分価値のある買い物だったと思えないですかねぇw

縫製や造りなど、靴としての完成度はジョンロブやエドワードグリーンなどイギリスの名門には敵わないとも言われていますが、仕事柄スーツを着ない私にとっては範囲外の話。多少は靴の知識ができた今でもAldenとジーンズを合わせるのは最高に贅沢な気分です。

長く付き合っていくために最高のプレメンテをしてあげようと思っていますが、それはまた次の機会に。

最後は恒例、着画タイム。やっぱりデニムと。

ではまた。

プレメンテ編公開しました!↓

初コードバンに最高のシワ入れを!! Alden 53202PTB プレメンテナンス編

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